Sybaseの製品知識
0.更新履歴
- 2001.02.27 新規作成
- 2001.03.10 ちょっと追加
- 2001.09.20 リンクや,その後わかったことなどを追加.
- 2002.03.01 リンクや,その後わかったことなどを追加.
- 2002.03.29 iAnyware(SQL Anywhere Studio)について追加.
1.はじめに
このドキュメントは,Sybaseの製品構成を簡単に説明するものである.
2.Adaptive Server Enterprise(ASE)について
- Adaptive Server
- RDBMS. SQL Serverともいう.
- Windows版では,sqlserver.exe,UNIX版ではdataserverというプロセスがこれにあたる.
- Backup
Server
- Adaptive Serverと同じサーバ上で稼働させ,データベースダンプとロードをオンラインで行う.
- Adaptive ServerとBackup Serverは同時にインストールされる.
- リモートマシンからバックアップすることも可能であるが,その場合はリモートマシン上にもAdaptiveServerのライセンスが必要で,全てのASEより最新版である必要がある.
- インタフェイスファイルなどには,xxx_BSと記述される.
- Adaptive Server Monitor
- パフォーマンスチューニングおよび分析用
- Monitor Server
- Adaptive Serverの共有メモリからパフォーマンスデータを取得するためのサーバ.
- Monitor Serverは,Adaptive Serverと同じサーバにインストールする必要がある.
- インタフェイスファイルなどには,xxx_MSと記述される.
- Historical Server
- 共有メモリの状態をオフラインで参照するためにデータをファイルに書き出す.
- パフォーマンスに影響するので,Adaptive Serverと同じマシンにはインストールしないほうが良い.
- インタフェイスファイルなどには,xxx_HSと記述される.
- XP Server
- 拡張ストプロや,OSの外部コマンドを実行する.
- 通常は起動されてなく,必要なときに自動的に起動する.
- ASE11.5以降から実装された機能.
- Server
Config(サーバ設定)
- インストール直後のAdaptive Serverの設定を行う.(Windows版)
- SQL Remote
- メッセージベースでデータの複写を行う. 頻繁ではないレプリカのようなもの.
- リモートマシンでは,SQLAnyware等のRDBMSを稼働させておく必要がある.
- NetImpact Dynamo
- Adaptive Serverと連携しているWebサイトを構築/管理するためのツール群.
- SybaseCentralがインストールされているマシンが稼働前提.
- HTMLテンプレート
- ウィザードを使用して作成し,DBに格納する. DynamoScriptは,サーバサイドで実行され,JavaScriptと同じ構文を使用.
- NetImpact Dynamo(アプリケーションサーバ)
- SQL,DynamoScriptを実行できる.
- CGI互換,IIS用ISAPI,NetscapeのNSAPI互換等の各アプリケーションサーバがある.
- NetImpact Dynamo Personal Web Server
- テスト用
- Webサイト
- データベースに格納して,Sybase Centralで管理する.
- PowerDesigner
SQL Modeler
- ERDデザインからDB生成,文書化,MS-AccessをリバースエンジニアリングしてASEを構築するなどの機能がある.
- Ver8からは日本語も非公式にサポートされ,Sybaseはもとより,OracleやDB2等幅広いDBMSに対応している.
- InfoMaker
- レポート,データ管理ツール. フォーム,レポート,グラフを作成する.
- OpenClient
- クライアントアプリケーションからAdaptive Serverに接続するAPIを含んでいるクライアントソフト.
- Client-Library,DB-Library,CS-Libraryがある.
- PowerBuilderやInfoMakerとAdaptive Serverを接続する際に必要.
- CS-Library
- 全てのクライアントアプリで使用されるユーティリティルーチンが含まれる.
- DB-Library
- アプリケーションで使用されているプログラム言語に固有のルーチンが含まれる.
- Client-Library
- DB-Libraryのニューリリースで,拡張したもので,Sybase SQL Server 10.0以降の機能を利用することができる.
- Net-Library
- クライアントアプリとAdaptive Serverを接続するためのライブラリ.
- CS-Library
- isql
- 対話型クエリ.OracleのSQL*Plusのようなもの.
- bcp
- バルクコピー.
- データベースとファイルでデータのコピーを行う.
- OracleのSQL*Loaderのようなもの.
- defncopy
- データベースオブジェクトをデータベースとファイル間でコピーを行う.
- dsedit
- ネットワーク設定ファイルの作成と修正を行う.
- Oracleのtnsnames.oraを編集するEasyConfigのようなもの.
- sybing
- dseditに含まれ,ネットワーク接続のテストを行うツール.
- wdllvers(Windowsのみ)
- メモリにロードされたSybaseとWindowsのDLLを検査するツール.
- SQL Advantage
- GUIインタフェイスを使用して,Transact-SQLコマンドとシステムプロシージャを実行する.
- MS-SQL ServerのISQL/WやSQL*Plusのウィンドウ版のようなもの.
- 11.9.2までは同梱されていたが,それ以降のパッケージには入っていない.
3.SQL Anywhere Studioについて
- Adaptive Server Anywhere
- RDBMSエンジン.
- WindowsCEや,PCなどで稼動することができる.
- サーバにインストールされているJavaクラスをデータ型として利用することで,複雑な処理を実行できる.
- Ultra Light
- RDBMSエンジン.
- 特定の必要な機能だけを実装することができる超小型DBエンジンで,50KB程度.
- WindowsCEや,Palm上などのモバイルデバイス上で,RDBMSを構築するためのもの.Mobile Link同期をサポートしている.
- Mobile Link
- UltraLightやAdaptive Server Anywhereと,中央データベース間のデータの双方向同期を字具店する.
- 中央データベースには,ASE,Oracle,MS-SQL,DB2などを利用することができる.
- SQL Remote
- 中央データベースと,多数のリモートデータベース間で,データレプリケーションを行える.
- その手法として,電子メールやダイアルアップ等でレプリケーションを行う.
- Replication Agent
- Sybase Replication Serverを経由して,Adaptive Server AnywhereからほかのDBにデータを複写する.