UNIXからNTのプリンタへ印刷する
〜Solaris 2.5.1 & WindowsNT4.0〜
0.改定履歴
- 1998.01.27 初版
1.はじめに
このドキュメントは,Solaris2.5.1から,WindowsNTの持っているプリンタQへ印刷を行なう手順を示す.
2.NTサーバの持つLPDの紹介
Windows NT3.5x〜4.0ではLPDを提供している. つまり,NTがLPサービスを持っており,lprに準拠するクライアントからの印刷を可能となる.
このLPDは,パラレルポートなどでNTに直結されたプリンタ,およびネットワークプリンタのどちらでも対応することが出来る.
LPDは,UNIXのBSD系で使われており,UNIX側がlprコマンドを用いることで
3.今回の環境の確認
稼働に必要な環境は次の通りである.
- Windows NTマシンで,直結あるいはネットワーク経由にて印刷することが可能な環境にあるプリンタ.
- そのWindowsNTでは,ネットワークプロトコルとしてTCP/IPがインストールされており,さらに“Microsoft TCP/IP印刷サービス”がインストールされており,TCP/IP Print Serverが稼働している.
以降に,それぞれの確認を行なう手順をしめす. 無かった場合には,[追加]ボタンにてインストールすればよい.
2.1.ネットワークプロトコルの確認
- [コントロールパネル]を開き,[ネットワーク]を開く.
- [プロトコル]タブをクリック.
- “TCP/IPプロトコル”があるのを確認
2.2.Microsoft TCP/IP印刷サービスの確認
- [コントロールパネル]を開き,[ネットワーク]を開く.
- [サービス]タブをクリック.
- “Microsoft TCP/IP印刷”があるのを確認
2.3.TCP/IP Print Serverの動作確認
- [コントロールパネル]を開き,[サービス]を開く.
- “TCP/IP Print Server”があり,[状態]が[開始]であることを確認.
3.セットアップ
SolarisからNTへ印刷する環境をセットアップする際には,それぞれのOSにて普通にプリンタQを作成すればよい.
この時必要なのは,NTで作成するプリンタQの共有名をUNIXのホスト名命名ルールと同じにする必要がある.
Solarisにて設定する際に,最初にadmintoolにてNTサーバのホスト名を設定し,同じくadmintoolにてプリンタをネットワークプリンタとしてセットアップして,プリンタQ名はNTで設定した物を指定すればよい.
Solaris側で設定するのは,プリンタQ名(共有名)であって,プリンタ名ではない. プリンタ名の設定ウィザードと共有名のウィザードをを間違えないようにする.