ネットワークプリンタの理解とプリンタＱの追加

ネットワークプリンタの理解と

プリンタＱの追加

　このドキュメントはWindowsNT4.0での，ネットワークプリンタの仕組みとこれを利用するためにNTにプリンタＱを追加する手順である．

　ネットワークプリンタとは，その名の通りネットワークで使えるプリンタの事を指している．　ローカルプリンタとの違いは次の通りである．

ローカルプリンタのサンプル

　図では，NTサーバマシンにRS-232C，あるいはプリンタポートなどに直結でされたプリンタを共有させ，Windows95クライアントなどにプリンタを提供している．

　この場合，NTのプリントＱを経由しないと印刷できない．

ネットワークプリンタの例

　この図では，プリンタもネットワークに接続された１マシンとして存在している．　プリンタＱを作成できるクライアントの場合，直接プリンタに対して印刷させることもできるが，通常はNTサーバにプリンタＱを作成し，NTからプリンタに接続して印刷する．

　ネットワークプリンタにMacintoshやWindowsからは標準機能では直接印刷できない．　これを実現するためには，各クライアントにlpdプロセスが稼動している必要があるが，これを個別のマシンにインストールするよりはNTに印刷Ｑを集中させた方が効率的である．

　ネットワークプリンタは，次の２通りの方法で実現できる．

　最初からネットワークで利用されることを前提において製品化されたプリンタでは，Ethernetカードなどのネットワークカードを備えている．

　ネットワークに接続する際には，プリンタの液晶パネルなどでIP,サブネットアドレスなどを設定できる物が多い．(telnetで設定変更できる機種もあるとか)

　ネットワークカードを内蔵していないプリンタでも，ネットワークに接続することが出来る．

　たとえば，石垣コンピュータの"プリントサーバ"なるものを利用すると，RS-232Cかパラレルポートなどとプリンタを接続して，プリンタをネットワークプリンタとして機能させることが出来る．

　最近のプリンタでは，個人ユースしか考えられていないプリンタ以外はネットワークカードを内蔵できる物も増えているが，対応していないプリンタをネットワークプリンタに仕立てる時には，この方法が有効である．

　ここでは，WindowsNT4.0上で，ネットワークカード内蔵の"富士Xerox 4150PS/J2」を用いてプリンタサーバを作成する手順を示す．　その他のプリンタを利用する場合でも，ドライバの選択以外の手順は同じである．

　この作業以前にプリンタサーバのハード側の設定は完了していなければならない．　プリンタのハード側の設定については，それぞれのプリンタのマニュアルを参照すること．

　なお，この"LPR Port"が表示されない場合がある．　その場合は，ネットワークコントロールパネルにて，サービスに"Microsoft TCP/IP印刷"が追加されていない可能性があるので，チェックしてみる．