Solarisのディスク関係
0.改定履歴
- 1997.09.01 初版
- 1997.10.19 参考資料のリンク追加
- 1998.02.18 外部ドキュメントから参照しやすいようにアンカーを入れた.
1.はじめに
このドキュメントは,Solarisのディスクに関するものを記述するものである.
2.dfコマンドを使う
dfコマンドとは,manによると"report number of free disk blocks and files"というものである. ディスクの空き容量などをレポートするためのコマンドである.
3.現在の状態を見る
dfコマンドに-kオプションをつけて,キロバイト単位にてディスクの状態を見る.
すると,次のように表示される.
# df -k Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on /dev/dsk/c0t0d0s0 48023 25984 17239 61% / /dev/dsk/c0t0d0s6 577695 260014 259921 51% /usr /proc 0 0 0 0% /proc fd 0 0 0 0% /dev/fd /dev/dsk/c0t0d0s4 384871 19271 327120 6% /var /dev/dsk/c1t0d0s7 1952573 63262 1694061 4% /actuate /dev/dsk/c1t3d0s7 1952573 1 1757322 1% /actuate1 /dev/dsk/c0t0d0s7 288855 6766 253209 3% /export/home /dev/dsk/c0t1d0s5 1952573 80040 1677283 5% /opt /dev/dsk/c1t1d0s7 1952573 280979 1476344 16% /oracle /dev/dsk/c1t2d0s7 1952573 1 1757322 1% /oracle1 /dev/dsk/c0t0d0s3 316279 239214 45445 85% /usr/openwin swap 689944 16 689928 1% /tmp /vol/dev/dsk/c0t6d0/oracle 602646 -1 0 100% /cdrom/oracle # |
4.ファイルシステムの命名ルール
dfのレポートの最初の項目に,ファイルシステムが表示されている. これは,次のような命名ルールによって名前が付けられている.
表記 | 内容 |
---|---|
C0 | SolarisについているSCSIの系統を示している. 値が0の場合は,内蔵SCSI系統を示しており,1の場合は外付けを示している. 複数のSCSIインタフェイスを持っているマシンの場合は,この数値が増えていく. |
T0 | SCSI-IDである. 0から7までの8つが付けられる. Macの様に,マシン本体のSCSIコントローラ分1つ使えないなんて事はない. |
D0 | ドライブ番号を示す. 昔はDOSの様にドライブという概念があった時代があり,その名残で,現在はここは0以外にはならない. |
S0 | スライス番号を示す. スライスとは,ぞくに"パーティション"と呼ばれるものと同義語である. |
5.スライス
スライスとは,DOSなどでいう“パーティション”の事で,1つの物理ディスクを複数の論理ドライブとして扱う単位である.
Solarisの場合は,1ディスクに0〜7までの8スライスを作成することが出来る.
しかし,2番目のスライスはディスク全体を示すスライスとなる特殊な物として扱われる.
6.キャパシティ
Solarisでは,容量制限をかけなくても,スライスの90%のディスク領域を使ってしまうと,残りの空き領域は利用できない.