/etc/vfstabの編集
0.改定履歴
- 1997.09.21 初版
- 1997.10.13 マウントの外し方の追加
1.はじめに
ここでは,vfstabファイルに関しての編集方法の説明を行なう. vfstabとは,manコマンドによると"table of file system defaults"とかかれており,使用するファイルシステムの定義を行なうファイルである.
2.どの様なときに編集が必要なのか?
外付けハードディスクなどを接続した状態でSolarisをインストールするときには,インストーラ上でファイルシステムの作成および,このvfstabファイルの編集を半自動的に行なってくれる.
たとえば,OSのインストール後にハードディスクを増設するといった際には,「Solarisのハードディスク増設」にある作業を行なった後に/etc/vfstabを編集する必要がある.
3.vfstabの中身
あるマシンのvfstabの内容を表示させると,次のようになっている.
#device device mount FS fsck mount mount #to mount to fsck point type pass at boot options # #/dev/dsk/c1d0s2 /dev/rdsk/c1d0s2 /usr ufs 1 yes - fd - /dev/fd fd - no - /proc - /proc proc - no - /dev/dsk/c0t0d0s1 - - swap - no - /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s6 /dev/rdsk/c0t0d0s6 /usr ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s4 /dev/rdsk/c0t0d0s4 /var ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s5 /dev/rdsk/c0t0d0s5 /opt ufs 2 yes - /dev/dsk/c0t0d0s3 /dev/rdsk/c0t0d0s3 /usr/openwin ufs 2 yes - swap - /tmp tmpfs - yes - root@f0usfs03_3: |
最初に2行はコメントであるが,そこに各フィールドについての説明がかかれている. これの詳細を以下に示す.
フィールド名 | 詳細 |
---|---|
device to mount | mountコマンドを実行する際のデバイスファイル名. |
device to fsck | fsckコマンドを実行する際のデバイスファイル名. |
mount point | マウントポイントとなるディレクトリ. |
FS type | ファイルシステムのタイプ. |
fsck pass | システム起動時に,fsckコマンドによりファイルシステムのチェックを行なう順序."-"であれば行なわない. |
mount at boot | yesであれば,システムブート時に自動的にマウントを行なう. |
mount options | マウントの際のオプションを指定する. |
4.使われてない状態に戻す方法
なんらかの理由により,あるデバイスのマウントを取り下げたいときは,次の手順を行なえばよい.
- /etc/vfstabの該当する行をコメントアウト(行の先頭に#をいれる)する.
- マシンをリブートする
- df -kで確認する.