Solaris2.5.1インストール
0.改定履歴
- 1997.07.29 初版
- 1997.10.12 デフォルトゲートウェイの部削除,他とのリンク追加
- 1997.10.13 デフォルトゲートウェイの設定方法へのリンク追加
1.はじめに
このドキュメントでは,Solaris2.5.1のインストール方法を述べる.
2.インストール前準備
Solarisのインストールを行なう前に,次の設定を決めておく.
項目 | 説明 |
---|---|
ホスト名 | ネットワーク管理者に尋ねる. |
IPアドレス | ネットワーク管理者に尋ねる. |
サブネットマスク | ネットワーク管理者に尋ねる. |
スーパーユーザ(root)パスワード | 忘れないような名前にする. |
パーティション | 増設ドライブの個数,及びディスクのパーティション(区画)を考える. |
接続する予定の外付けハードディスク及びテープドライブがあれば,予め接続しておいた方が後から設置するより簡単である.
3.インストーラーの起動
- rootでログインする.
- CD-ROMを挿入する.
- hatlコマンド,OSが壊れている場合にはあるいはあるいはSTOP+Aキーを押す.
root@duo: halt |
- シャットダウンした場合には,次のように表示される.
# syncing file system...[n] done Program terminated ok |
- CD-ROMからOSを起動させるために,boot cdromのコマンドを入力する.
# syncing file system...[n] done Program terminated ok boot cdrom |
- しばらくして,インストール用のOS(もどき?)が起動する.
3.質問攻め
3.1.[What is Your Locate?]ウインドウ
次の項目の内から1つを選ぶ.
- Select this item for English (English)
- Select This item for Japanese(Japanese)
ここでは,インストーラが表示する際の言語を設定する.
- リストからSelect This item for Japanese(Japanese)を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.2.[Solarisインストールプログラム]ウインドウ
- 説明文を読んで,[継続]ボタンを押下.
3.3.[システム確認してください]ウインドウ
- [継続]ボタンを押下.
3.4.[ホスト名] ウインドウ
- テキストにホスト名を入力する.
- [継続]ボタンを押下.
3.5.[ネットワーク接続性] ウインドウ
- [はい]を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.6.[主要なネットワークインターフェース] ウインドウ
ネットワークカードを2つ以上装備している場合は表示が異なる. ここでサンプルとなったマシンには,10M Ethernet(le0),100M Ethernet(hme0)を搭載している.
- hme0
- le0
- [le0]を選択して,[継続]ボタンを押下.
3.7.[IPアドレス] ウインドウ
- IPアドレスを入力する.
- [継続]ボタンを押下.
3.8.[情報の確認] ウインドウ
今までの選択した情報が表示される.
- 表示された情報に誤りがある場合は[変更]ボタンを押下.
- 進んでよければ[継続]ボタンを押下.
3.9. [ネームサービス] ウインドウ
- ネームサービス:[なし]を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.10.[情報の確認] ウインドウ
- 表示された情報に誤りがある場合は[変更]ボタンを押下.
- 進んでよければ[継続]ボタンを押下.
3.11.[サブネット] ウインドウ
- システムはサブネットの一部:[はい]を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.12.[ネットマスク] ウインドウ
- ネットマスクを入力する.
- 継続]ボタンを押下.
3.13.[時間帯] ウインドウ
- 時間帯の指定:[地域]を選択する.
- [設定...]ボタンを押下.
3.14.[地域] ウインドウ
- [地域]の一覧から[Asia,Eastern]を選択する.
- [時間帯]の一覧から[Japan]を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.15.[日付と時刻] ウインドウ
通常はそのまま設定を変更しないでも大丈夫だと思われる.
- [継続]ボタンを押下.
3.16.[情報の確認] ウインドウ
設定したデータが表示される.
- [継続]ボタンを押下.
- コンソール・ウインドウに“システム確認中です・・・”が表示される.
- “Solarisインストールプログラムを起動中です・・・”が表示される.
- ファイルのインストールが終了する.
3.17. [Solarisソフトウェアのインストール初期] ウインドウ
- [継続]ボタンを押下.
3.18.[システムをアップグレードしますか?] ウインドウ
- [初期]ボタンを押下.
3.19.[システムタイプ] ウインドウ
- システムタイプ:[スタンドアロン]を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.20.[言語] ウインドウ
- [選択された言語]に[ja]が入っていることを確認する.
- [継続]ボタンを押下.
3.21.[ソフトウェア] ウインドウ
- ソフトウェアグループにて,[全体ディストリビューションOEMサポート](724MB)を選択する.
- [継続]ボタンを押下.
3.22.[ディスク]ウインドウ
[使用可能なディスク]に,現在接続されている使用可能なディスクの一覧が表示される.
- 必要な物を選択(通常,全部だと思う)し,[追加]ボタンを押す.
- [継続]ボタンを押下.
3.23.[データを保存しますか] ウインドウ
- [継続]ボタンを押下.
3.24.[ファイルシステムの自動配置を行いますか?] ウインドウ
- [自動配置]ボタンを押下
3.25.[ファイルシステムの自動配置] ウインドウ
- 作成:/,swap,usr,/opt,/usr,/openwin, /varすべてチェックする.
- [継続]ボタンを押下.
3.26.[ファイルシステムとディスクの配置] ウインドウ
- “推奨しているディスクの配置一覧”を選択する.
- [カスタマイズ...]ボタンを押下.
3.27.[ディスクのカスタマイズ]ウインドウ
Solarisが推奨しているディスクの割り振りが設定されているので割り振りを修正したい場合は値の変更を行う. またシリンダ単位に変更を行う際には左上にある“シリンダ”マークのボタンを押下.(通常は不要.)
ディレクトリ | デフォルトサイズ | 設定サイズ |
---|---|---|
/ | 17 | 50 |
swap | 128 | 348 |
overlap | 2028 | 2028 |
/usr/openwin | 328 | 328 |
/var | 110 | 400 |
/usr | 130 | 600 |
/export/home | 1101 | 300 |
※設定サイズは参考値
- [了解]ボタンを押下
- [ファイルシステムとディスクの配置] ウインドウに戻る.
- [継続]ボタンを押下.
3.28.[リモートファイルシステムをマウントしますか]ウインドウ
- [継続]ボタンを押下.
3.29.[プロファイル]ウインドウ
- 設定した値の一覧が表示されるので確認する.
- [インストール開始]ボタンを押下.
3.30.[ ](コメントなし)ウインドウ
インストール後,自動的にリブートするか尋ねてくるの.
- [リブートする]ボタンを押す.
3.31.[Solarisのインストール実行中]ウインドウ
インストール状況がゲージで表示され、インストール・設定が終了すると“インストールが完了”メッセージが表示される.自動的にリブートがかかる.
4.スーパユーザパスワードの入力
再起動が終了すると,次のようなメッセージが表示される.
On this screen you can create a root passwd |
- ここでは,スーパユーザ(root)のパスワードを2回入力する.
- 次のように表示されれば終了である.
System identification is completed |
5.次に行うこと
- このままではrootユーザでtelnetできないので,それを行わせるための修正を行う.
- FetchのようなインテリジェントFTPクライアントでの文字化けを防ぐために,修正を行う.
- CDE環境をインストールする
- SJIS環境をインストールする
- Solarisでデフォルトゲートウェイの設定