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TP-Test APサーバのサービステスト方法


TP-Test APサーバのサービステスト方法

クライアント・サーバシミュレータの活用


0.改定履歴

  • 1996.08.01 初版 

1.はじめに

 Tuxedoのデモを使用し,TP-Testの「クライアントシミュレータ」と「サーバシミュレータ」を使用したテスト方法を解説する資料である.
 この資料は,「TPシリーズ使用手引書 テスト編」の「第4章 サーバアプリケーションのテスト」を参考に作成している. 同資料を参照すればより技術的な詳細情報が得られると考えられる.

1.1 富デモ概要とテスト範囲の位置づけ

 デモでは,上記の様な図の構成となっている.
 この赤い部分(縦しま)の部分をテストするために,青色(斜め線)の部分のシミュレートを行なう.
 クライアントをシミュレートするのが「クライアントシミュレータ」で,DBサーバ側をシミュレートするのが「サーバシミュレータ」となる.

2.必要となるファイル

 TP-Testのサーバシミュレータが稼働する為に必要なファイルと,その内容の説明を以下に行なう.
 この場合のテストではクライアントシミュレータも同時に使用するが,その設定で必要なファイルや設定は別資料「TP-Test DBサーバのサービステスト方法」を参照する.

2.1 定義ファイル

 定義ファイルでは,TP-Testのサーバシミュレータが,どのサービスに対してどのテストデータをIN/OUTするか?を定義するものである.

01:server
02:        infile=insvr002
03:        outfile=outsvr002
04:        buftype=VIEW;

 定義ファイルのファイル名は何でも良い.

2.2 定義ファイルの説明

  • 01:サーバシミュレータなので,「server」と記述する.
  • 02:入力ファイル名を指定する.
  • 03:出力ファイル名を指定する.
  • 04:バッファタイプを指定する. 通常,このまま.

2.3 入力ファイル

 入力ファイルでは,サーバシミュレータがシミュレートするサービスの定義と,そのサービスが返却するテストデータのデータ内容を記述するモノである.
 つまり,サーバ側プロセス(サービス)の出力データを設定するファイルである.


01:service
02:        service=DBSERVER;
03:return
04:        subtype=answer
05:        errcode="000"
06:        psncode="0001"
07:        name="橋本健"
08:        addr="神戸市北区"
09:        tel="078-XXX-OOOO"
10:        sex="男"
11:        buftype=VIEW;


 入力ファイルのファイル名は,定義ファイルのinfile句で設定されたファイル名として保存してある必要がある.

2.4 入力ファイルの説明

  • 01:シミュレートするサービスのセクションを示す. 次にservice句が現れるまでは,この後の情報は,そのサービスのデータとして扱われる.
  • 02:シミュレートするサービス名を定義する.
  • 03:ここでは04行目から11行目までのデータをクライアントに送信してtpreturnを発行する命令.
  • 04:使用するVIEWタイプ.
  • 05〜10:データ要求があった場合に返却するデータと.
  • 11:バッファタイプ.

 03行目のreturnから11行目の「;」までが1つのtpcallに対する返却データで,これを繰り返すことで,何度か呼び出される場合のテストを行なうことが出来る.
 また,同じファイルにservice句を書くことで,別のサービスのテストを行なうkとが出来る.

 この部分の説明はTPシリーズ使用手引書 テスト編」の「3.3.3 データシミュレートの入力ファイル」(P.56ページ)に,より詳しい説明がある.

2.5 動作イメージ

 前述の「定義ファイル」と「入力ファイル」を使用して,サーバシミュレータの動きを定義し,APサーバ上サービスのテストの次のように動作を行なう.

  1. tptclsim(クライアントシミュレータ)が起動される.
  2. tptclsimの起動時に実行時パラメータで定義ファイルが指定される
  3. 入力ファイルの内容がAPSERVERサービスに対して送信される.
  4. APSERVERはクライアントからの受信データを,DBSERVERサービスへ送る. そのデータはDBSERVERサービスに成り済ましたtptsvsimが受け取る.
  5. tptsvsimは定義ファイルを読み込む.
  6. 入力ファイルを取り込む.
  7. APLSERVERからの受信したデータと,tptsvsimが返信したデータのダンプを出力ファイルに書く.
  8. tptsvsimが入力ファイルで受け取ったデータをAPLSERVERサービスへ結果として送信する.
  9. APLSERVERはデータをDBSERVER(実はtptsvsim)から受け取り,それを加工してクライアント(実はtptclsim)に送信する.
  10. tptclsimは送信・受信データを出力ファイルに書き出す.


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