TP-Test DBサーバのサービステスト方法
クライアントシミュレータの活用
0.改定履歴
- 1996.07.25 初 版
- 1996.08.01 整形した.
1.はじめに
Tuxedoのデモを使用し,TP-Testの「クライアントシミュレータ」を使用したテスト方法を解説する資料である.
この資料では,DBサーバ上に存在するサービスを,DBサーバ上でTuxedoの電文のテストを行なう手順と用意すべきものを記述したモノである.
この資料は,「TPシリーズ使用手引書 テスト編」の「第4章 サーバアプリケーションのテスト」を参考に作成している. 同資料を参照すればより技術的な詳細情報が得られると考えられる.
1.1 デモ概要とテスト範囲の位置づけ

デモでは,上記の様な図の構成となっている.
この赤い部分(縦しま)の部分をテストするために,青色(斜め線)の部分のシミュレートを行なう.
2.必要となるファイル
TP-Testのクライアントシミュレータが稼働する為に必要なファイルと,その内容の説明を以下に行なう.
2.1 定義ファイル
定義ファイルでは,TP-Testのクライアントシミュレータが,どのサービスに対してどのテストデータをIN/OUTするか?を定義するものである.
01:client 02: cltname=clt 03: service=DBSERVER 04: infile=inclt001 05: outfile=outclt001 06: buftype=VIEW;
定義ファイルのファイル名は何でも良い.
2.2 定義ファイルの説明
- 01:クライアントシミュレータなので,「client」と記述する.
- 02:通信プロセス名を設定する.(15文字以内) なんでもよい.
- 03:使用するサービス名を記述する.(15文字以内)
- 04:入力ファイル名を設定する.(75文字以内)
- 05:出力ファイル名を設定する.(75文字以内)
- 06:バッファタイプを設定.通常はVIEWを設定する.
2.3 入力ファイル
入力ファイルでは,クライアント(ここではクライアントシミュレータ)からサーバプロセス(ここではDBSERVER)に対して要求文を送る手順のシミュレーションを行なう際の,そのデータ内容を記述するモノである.
つまり,サーバ側プロセス(サービス)の入力データを設定するファイルである.
01:send 02: subtype=request 03: psncode="0002" 04: buftype=VIEW; 05:recv 06: ;
入力ファイルのファイル名は,定義ファイルのinfile句で設定されたファイル名として保存してある必要がある.
2.4 入力ファイルの説明
- 01:会話型データ送信を行なう.
- 02:VIEW定義ファイルで作成した構造体を指定する(16文字以内)
- 03:サーバ側で受信する項目「psncode」に実際に値を入力する.
- 04:バッファタイプを設定.通常はVIEWを設定する.
この部分の説明はTPシリーズ使用手引書 テスト編」の「3.3.3 データシミュレートの入力ファイル」(P.56ページ)に,より詳しい説明がある.
2.5 動作イメージ
前述の「定義ファイル」と「入力ファイル」を使用して,クライアントシミュレータは次のように動作を行なう.

(1) tptclsim(クライアントシミュレータ)が起動される.
(2) tptclsimの起動時に実行時パラメータで定義ファイルが指定される
(3) 入力ファイルが読み込まれ,
(4) その内容がサービスに対して送信される.
(7) サーバ側で処理された結果をtptclsimが受け取り,
(8) 出力ファイルに保存される.
3. サーバのテストまでの手順
- 定義ファイルを作成する.
- 入力ファイルを作成する.
- Tuxedoプロセスを起動する(tmboot)
- クライアントシミュレータを起動する.
tptclsim 定義ファイル名
- 出力ファイルの内容を確認する.