ユーザのホームディレクトリに自動接続
〜Windows95の場合〜
0.改定履歴
- 1999.03.31 初版
- 1999.11.11 会社名が入っていたので消した
1.はじめに
このドキュメントは,WindowsNT(3.5.1 or 4.0)にて,Windows95クライアントがドメインにログインしたときに,自分のホームディレクトリに接続する方法を述べる.
2.サーバ環境
次の様な環境とする.
- ドライブDにドキュメントを保存する運用とする.
- 各ユーザ用のディレクトリを“D:\Document\個人”の下に,ユーザアカウントの名前で作成する.(ここではeXXXXX1ユーザはD:\Document\個人\eXXXXX11”ディレクトリに保存することとなる)
3.クライアント環境
- クライアントはWindows95とする.(Windows98でも良いとおもう)
- クライアントのローカルドライブi(あい)に,サーバの個人ディレクトリをマッピングする.
4.作業手順
以下の作業は,全てNTで行なう.
- ユーザアカウントを作成する.
- 個人用ディレクトリを作成する.
- 個人用ディレクトリに,そのユーザ用のアクセス権を付ける.
- 作成した個人用ディレクトリを,$付きで共有する.
- 他の人に見えないようにするため
- ここではeXXXXX63ユーザとする.
- サーバをFXXXXX14とする.
- よって,共有名はUNC名で\\FXXXXX14\eXXXXX63$となる.
- 個人ディレクトリの共有に関しては,アクセス権は特に必要ない.
- ログオンスクリプトを作成する.
net use i: /home |
- ログオンスクリプトに,適当な名前(ここでは"aaa.bat")を付けて,NTのドメインコントローラのインポートディレクトリに保存する.("c:\%windir%system32\Repl\Import\Script\aaa.bat")
- ユーザマネージャから,該当するユーザのプロパティを開いて,“プロファイル”ボタンを押す.
- ログオンスクリプト名に,"aaa.bat"を指定する.
- ホームディレクトリの“ドライブ”に,"I:"(あい)を設定する.
- これはNTにローカルログオンするためのもので,Win95側は,ログオンスクリプトで設定したドライブレターが利用される.
- “パス”に作成した個人ディレクトリの共有のパスを指定する.
5.動作確認
Windows95マシンで,ドメインにログインしてみる.
- ドメインにネットワークログオンする.
- ログオンスクリプトが実行される.
- マイコンピュータを開いて,接続されていることを確認すればよい.
6.トラブルシューティング
Q:ログオンスクリプトが実行されないのだが?
A:ログオンスクリプトがドメインコントローラのNETLOGON共有フォルダにあるか確認してください.
Q:NETLOGON共有はどうやって作るのですか?
A:NTをインストールすると自動的に作られます.
Q:NETLOGON共有フォルダにファイルを書き込めないのですが?
A:NETLOGONは読み取り専用で共有されていますので書き込めません.
Q:NETLOGON共有は,どこのディレクトリですか?
A:次のディレクトリになります.%windir%system32\Repl\Import\Script
Q:NETLOGONにスクリプトが有ることを確認したのですが,実行されません.Win95クライアントからNETLOGON内のスクリプトを実行すると実行されます.
A:ネットワークを確認してください.
たとえば,次のようなネットワーク構成,ドメインコントローラが3つ,1つはルータ越えをしている場合は,ログオン承認を行なうサーバ(ドメインコントローラ)が違います.
クライアント(a)の場合 | (2)のサーバで承認 |
クライアント(b)の場合 | (3)のサーバで承認 |
クライアント(a)がスクリプトを実行できない場合には,サーバ(2)にログオンスクリプトが入っていない可能性が多いので確認してください.
Q:ドメインコントローラが複数有って,それらはネットワークでルータをまたがっています. PDCでログオンスクリプトを更新した後,他のBDCに毎回複写しているのですが面倒なので,どうにかなりませんか?
A:そんな時にはディレクトリ複製サービスを使います.マスター(エクスポートコンピュータ)となるマシンの%windir%system32\Repl\Export\Scriptディレクトリにログオンスクリプトを入れて,各ドメインコントローラで受信(インポート)設定を行なえば良いです.