ミラーセットの確立手順
0.改訂履歴
- 1998.08.11 初版
1.はじめに
このドキュメントでは,WindowsNT3.51にて,ミラーセットの作成手順を示す.
この方法は,一部メッセージ(およびGUI)は異なるかもしれないがWindowsNT4.0でも利用できる.
ドキュメントを読む前に,RAIDを理解しておく必要がある. WindowsNTで使われる用語の「ミラーセット」とは,一般には「ミラーリング」および「RAID 1」と呼ばれる物である.
RAIDについてはドキュメント「RAID」を参照する.
2.計画
今回は,5つのドライブが搭載されたマシンの,システムパーティションをミラーセット化する. 5本のディスクはNT内部では,それぞれディスク0〜4までにアサインされている. この内,ミラーセットはディスク0とディスク4で構成する. これは,今回使用するマシンの構成が,次のようになっているからである. ミラーリングをより有効にするために,ディスクの二重化も実現するため,ディスク0とは異なるコントローラ上に載っているディスク4を選択した. |
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Windows NTが提供するRAIDは,RAID1,RAID5があるが,OSが導入されたドライブを保護するためには,RAID5は適用できない. よって,システムを冗長化させたければ,ミラーセットを導入する事も考慮する必要がある.
3.手順
- ディスクアドミニストレータを起動する.
- ミラー化したいディスクを,Controlキーを押しながら2つ選択する.
- [フォールトトレランス]メニューから[ミラーの確立]を選択する.
選択されたディスク0とディスク4の領域表示が縁取りされている
- 今回は,ミラー元のディスクがOSが導入されているドライブなので,次のようなダイアログが表示される.
- [OK]ボタンを押すと,ミラーが始まる. 状況は,ディスクアドミニストレータのステータスバー(画面の一番下)を参照すればよい.
初期化中となっている
- 初期化が終了すると,先ほど選択したディスクを表す色が紫色になる.
色がミラーセットを示している
ステータスバーの凡例
4.今後の作業
システムパーティションをミラーリングするので,もしシステムが壊れた場合でもスレーブから起動できる. しかし,ミラーセットでは,マスターブートレコードまで修復できない事や,緊急起動ディスクを用意しておく必要があるなど,構成以上に行なわなければならない作業が多くある.