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NTのファイルシステム圧縮の注意点


NTのファイルシステム圧縮の注意点


0.改定履歴

  • 1998.02.09 初版

1.はじめに

 このドキュメントは,WindowsNTのファイルシステム,NTFSで行なえるファイル圧縮機能にて,ファイル容量の報告について注意する事を明示するものである.(意味不明)

2.ファイルの容量の嘘

 たとえば,物理容量4Gのハードディスクがある. このプロパティをWindowsNT4.0で参照すると,次のようになっているとする.

 これで報告されている結果から,そのボリュームには3Gのファイルがあるように見えるが,実はこれは嘘である.

 このボリュームをNTBACKUPを実行してテープに吸い上げる場合,90mのDDSテープがノーマル時に4Gあるので,バックアップ可能と考えるだろう. しかし,実際には次の様な容量だったりすることがある.

ntbackupのログを見る
98/02/09  15:00:20 にバックアップが完了しました。

48858 個のファイル (5229 個のディレクトリ) をバックアップしました。

18 個のファイルをスキップしました。

5,144,750,797 バイトを 2 時間 50 分 47 秒で処理しました。

 これはどういうことだろうか. と,悩む必要も無く,圧縮されているファイルの容量が加算されていないだけである.

3.NTFSは1つの大きな物理ファイル

 NTFSは,“ファイルシステム”と名前が付いているのでFATなどと同系列に見られがちであるが,実際のところ1つの大きな物理ファイルだと考えれば色んな事の全てのつじつまが合う.

 前出の項目を使って並べて説明すると次のようになる.

  • FドライブにはNTFSという大きなファイルがある.
  • そのファイルは4Gのハードディスク中の3Gを使っている.
  • そのNTFSというファイルの中に,論理的なファイルが一杯入っている.
  • その論理的なファイルはNTFSというファイルの中で圧縮された形式で格納されている.
  • 論理的なファイル自体は,圧縮を行なわないと5.1G程ある.

 よって,ファイルシステム上は3Gしか無いものでも,フラットファイルとした場合に膨張するわけである.

4.ファイルの圧縮はこうあるべき!

 ファイルサーバとして運用されているNTサーバで,空き容量が無くなった場合に直ぐ考えつくのは,サーバ側でこのファイルシステムの圧縮を行なう事である.

 簡単に考えている様であるが,ファイルシステムの圧縮を行なうと,実際にはドキュメント「圧縮ファイルのパフォーマンス低下」にあるようなサーバ負荷の増大や,バックアップテープに入り切らなくなるという障害があることまで気づいてくれる人はいない.

 よって,出来れば次のような方法を用いて空き容量を確保事が望まれる.

  • 使わないor古いファイルのマイグレーション
    • 不要なファイルはディスクから消してしまう
    • CD-Rに焼いてディスクからは消してしまう
    • テープに落としてディスクからは消してしまう
  • WinZIPやLHAなどで物理ファイル自体を小さくする


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