圧縮ファイルのパフォーマンス低下
0.改定履歴
- 1998.02.09 初版
1.はじめに
このドキュメントは,WindowsNT3.51,WindowsNT4.0において,圧縮されたNTFSでのパフォーマンス低下の原因を説明する.
2.一度展開するというアホな仕組み
圧縮されたNTFSドライブ同士でファイルの移動・複写を行なう場合,次のようなNT3.51とNT4.0ではプロセスを踏むことになる.(NT5.0以降改善されるかもしれないが)
- 圧縮されたファイルを取り出す.
- 展開する
- 複写・移動する
- 圧縮する
となる.理想的には次のようになれば良いかと考える.
- 圧縮されたファイルを取り出す
- 複写・移動する
この方法であれば,ファイルが圧縮されていることにより,実際に動くデータ量が少ないのでパフォーマンスを稼げると思うが,なぜか実装していない.
この方法を取っていることにより,CPU負荷,あるいは各種バス内を流れるデータ量が多くなることによるパフォーマンスの低下が起こる.
また,NTをファイルサーバとしている場合に,これらの圧縮ファイルをクライアントからアクセスする場合,たとえばWindows95からは普通のファイルとして存在しているように見えるファイル&ディレクトリでも,これらはNT側が圧縮・展開作業をクライアントに見えないように作業しているのでシームレスに接続・利用できていると言える. 逆に言えば,クライアントには判らない部分で,NTサーバ自身に負荷がかかっているといえる.