Windows2000 SP1 イメージ作成
0.更新履歴
- 2001.02.05 新規作成
- 2002.09.14 参考文献の追加.
1.はじめに
このドキュメントは,Windows2000のSP1適用イメージを作成する方法について記述するものである.
SP1適用イメージを作成しておき,このイメージからWindows2000をインストールすれば,インストール後に,SP1を適用するという作業が不要となる.
2.SP1の入手
Windows2000のSP1は,雑誌の付録CD-ROMやネットワークから入手する方法があるが,ここではネットワークで入手する方法もを説明する.
SP1のCD-ROMを持っている場合,次の章から作業すればよい.
SP1をMicrosoftのWebから入手するには,以下のURLを参照する.
このWebページには,2種類のインストール方法が記述されている.
種類 | 特徴 |
---|---|
高速インストール | 必要最低限,14MB程度のファイルでアップデートできる為,1台のPCに1回だけアップデートするために用意されている. |
ネットワークインストール | Windows2000のProfessional,Serverの全ての製品についての全てのアップデータが格納されており,約87MB(91,620,392Byte)となる. |
今回は,Windows2000のCD-ROMに格納されているイメージに対してSP1を適用するので,「ネットワークインストール」を選択する.
- これで,sp1network.exeというファイルを入手する.
- 取得したsp1network.exeイメージを,C:\tempディレクトリに格納する.
- -xオプションをつけ,sp1network.exeをつけて実行する.
- -xオプションをつけずに実行すると,GUIのSP1のインストール画面が起動するため,イメージを作成できない.
C:\Temp>dir ドライブ C のボリューム ラベルは System です ボリューム シリアル番号は 28E5-6938 です C:\Temp のディレクトリ 2001/02/05 16:18 <DIR> . 2001/02/05 16:18 <DIR> .. 2001/01/13 01:17 91,620,392 sp1network.exe 1 個のファイル 91,620,392 バイト 2 個のディレクトリ 3,548,090,368 バイトの空き領域 C:\Temp> C:\Temp>sp1network.exe -x |
- 次の様なダイアログが表示される.

- 次の様なダイアログが表示される.

- SP1を展開するディレクトリを指定する.(ここではC:\temp\sp1)
- [OK]ボタンを押下する.

- 展開が終了したら次の様なダイアログが表示される.

- [OK]ボタンを押下する.
展開するには,98MB(102,997,385Byte)の空き領域が必要になるので,sp1network.exeを含めて200MB以上の領域が(一時的に)必要となる.
3.CD-ROMイメージを作成する
この作業を行うには実容量332MB(348,327,701Byte)の空き領域が必要になる.
- CD-ROMイメージをハードディスクにコピーする.
- コマンドプロンプトを起動する.
- そのために,CドライブにC:\w2lsp1というディレクトリを作成する.
- この場合,CD-ROMドライブはドライブEに割り当てられている.
C:\>mkdir c:\w2ksp1 C:\>xcopy e:\i386 c:\w2ksp1 /e C:\w2ksp2 は受け側のファイル名ですか、 またはディレクトリ名ですか (F= ファイル、D= ディレクトリ)? d E:\i386\0401.CS_ E:\i386\0404.CS_ E:\i386\0405.CS_ E:\i386\0406.CS_ E:\i386\0407.CS_ E:\i386\0408.CS_ E:\i386\040B.CS_ E:\i386\040C.CS_ E:\i386\040D.CS_ E:\i386\040E.CS_ E:\i386\0410.CS_ E:\i386\0411.CS_ E:\i386\0412.CS_ E:\i386\0413.CS_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\NOVELL\REDIR\WMSCHAPI.DL_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\NOVELL\REDIR\WMSCHED.DL_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\NOVELL\REDIR\WMSCHED.EX_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\NOVELL\REDIR\WMUSPOL.DL_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\NOVELL\REDIR\WMUTIL.DL_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\NOVELL\REDIR\WSREG.DL_ E:\i386\WINNTUPG\OEM\SPX\MPS\NETMAP.INF E:\i386\WINNTUPG\OEM\SPX\MPS\SPXUPGRD.DLL E:\i386\WINNTUPG\OEM\TIGERJET\NETMAP.INF E:\i386\WINNTUPG\OEM\TIGERJET\TJUPG.DLL 5510 個のファイルをコピーしました C:\> |
4.SP1を適用する
- 展開したSP1のディレクトリに移動する.
- -sオプションをつけ,CD-ROMからハードディスクに複写したWindows2000のイメージのディレクトリを指定してupdate.exeを実行する.
C:\Temp>cd sp1\i386\update C:\Temp\sp1\i386\update>dir ドライブ C のボリューム ラベルは System です ボリューム シリアル番号は 28E5-6938 です C:\Temp\sp1\i386\update のディレクトリ 2001/02/05 16:33 <DIR> . 2001/02/05 16:33 <DIR> .. 2000/07/21 12:05 3,163 eula.txt 2000/07/21 12:05 161,168 update.exe 2000/07/21 12:05 76,623 update.inf 2000/07/21 12:05 53,732 update.ver 4 個のファイル 294,686 バイト 2 個のディレクトリ 3,443,298,304 バイトの空き領域 C:\Temp\sp1\i386\update>update.exe -s:c:\w2ksp1 C:\Temp\sp1\i386\update> |
- 次の様な画面が起動される.

- SP1の適用が終了したら,次の様なダイアログが表示される.

- [OK]ボタンを押して終了する.
5.ログを確認する
update.exeがどのように稼動したかは,次のログファイルを参照すればよい.
C:\>cd %SystemRoot% C:\WINNT>dir svcpack.log ドライブ C のボリューム ラベルは System です ボリューム シリアル番号は 28E5-6938 です C:\WINNT のディレクトリ 2001/02/05 16:41 27,861 svcpack.log 1 個のファイル 27,861 バイト 0 個のディレクトリ 3,424,763,904 バイトの空き領域 C:\WINNT> |
このファイルの中身は次のとおりである.
Service Pack が次のコマンド ラインで開始されました: -s:c:\w2ksp1 *** ファイル 12520437.CP_ をコピーしています *** ファイル 12520850.CP_ をコピーしています *** ファイル 1394BUS.SY_ をコピーしています *** ファイル ACCTRES.DL_ をコピーしています *** ファイル ACPI.SY_ をコピーしています *** ファイル ACTIVEDS.TL_ をコピーしています *** ファイル SP1.CAB をコピーしています *** ファイル SP1.CAT をコピーしています *** ファイル KERNEL32.DL_ をコピーしています *** ファイル NTDLL.DLL をコピーしています *** ファイル WIN32K.SY_ をコピーしています *** ファイル WINSRV.DL_ をコピーしています *** ファイル CDROM_SP.TST をコピーしています *** 統合インストールが正常に完了しました。 *** |