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アプリケーションメモリ調整 /3GB

アプリケーションメモリ調整 /3GB


0.改訂履歴

  • 2003.06.09 新規作成

1.はじめに

 このドキュメントでは,Windows2000 Advanced Serverで大容量メモリを搭載したマシンの設定について説明する.

2.32bit CPUの仮想アドレス空間の基礎

  • 32bit CPUでは,4GBの仮想アドレス空間を表現することが出来る.
  • その4GBの内訳は次のとおり.

  • 4GBの半分,つまり2GBがアプリケーションが利用できるアドレス空間となる.

3.アプリケーションメモリ調整

3.1.アプリケーションメモリ調整とは

  • Windows2000 Advanced Serverの機能に「4GB調整(4GT)」というものがある.
    • 4GT=4Giga memory Tuningの略でWindowsNTの頃の呼び方.
  • この機能は,2GB〜4GBの物理メモリを搭載したIntelプロセッサマシンで動作することが出来る.
  • この機能を使うと,大量にメモリを使うアプリケーションが最大50%以上の仮想メモリを利用できる.
  • 具体化すると次の図のようになる.

  • この図では,4GBのメモリ空間を持っている32bit CPUで4GB調整を行っている.
  • 2GBの50%分が,アプリケーション側に追加されていることが判る.
  • アプリケーションメモリ調整を有効にするには,システムレベルの変更とアプリケーションレベルの変更が必要である.

3.2.システムレベルでの設定方法

  • boot.iniファイルを変更して,アプリケーションメモリ調整を有効にする必要がある.
  • 文法は次の通り.
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="W2K 4GT" /3GB /basevideo /sos
  • 設定したらリブートが必要.

3.3.アプリケーションレベルの変更

  • アプリケーションメモリ調整機能を使うアプリケーションは,特別に作られている(API,リコンパイル等)必要はない.
  • しかし,4GTで起動したあと,全てのアプリケーションが3GBのアドレス空間を利用するわけではない.
    • 最初から対応しているもの
    • 対応していないもの
  • Windows2000のCD-ROMに入っているimagecfg.exeコマンドを使うことで,4GTに対応していないアプリケーションを対応させることが出来る.
imagecfg -l oracle.exe
  • このコマンドによって,実行ファイルのイメージヘッダにMAGE_FILE_LARGE_ADDRESS_AWAREのビットが設定される.


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