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テープデバイス /dev/rmt/0


テープデバイス /dev/rmt/0


0.改定履歴

  • 1998.02.18 初版
  • 1998.12.01 ステータスの取得追加
  • 1998.12.14 テープデバイスのオプション情報追加

1.はじめに

 このドキュメントは,Solaris2.5.1でテープを扱うときの話である.

2.テープドライブを認識させるには

 新しくテープドライブを接続して認識させるためには,boot -rオプションを実行してOSにデバイスの再認識をさせる必要が有る.

 具体的には,次の手順で行なう.

  • マシンの電源を入れる.
  • 後にSTOP+Aを押しPROMモードに移行する.(okプロンプト表示される)
  • "boot -r"コマンドを入力する.

3.認識されたテープデバイスは?

 認識されたテープデバイスは,次のようになる.

認識されるデバイス名対応表
テープ装置の接続順 デバイス名
1番目 /dev/rmt/0
2番目 /dev/rmt/1
n番目 /dev/rmt/n

 この接続順というのは,SCSI番号などでは無く,単に接続して認識した順番である.

 たとえば,1/4カートリッジテープを最初に接続して認識させると/dev/rmt/0になる. その後,そのテープ装置を取り外して4mm DAT装置を認識させると/dev/rmt/1にアサインされるという具合である. つまり,取り外しても予約されたデバイスは残り続けることになるようである. デバイス番号は,0〜127である.

 どうやったらこの認識されたデバイスがクリアされるかは定かではない.(個人的に知らないだけ)

4.テープを巻き戻さないデバイス

 tarやufsdump,ufsrestoreコマンドを実行してテープ装置にアクセスした場合,通常はその処理後,テープは巻き戻される.

 たとえば,1本のテープに複数のバックアップを取る場合に“追記”という方法(これで作成されたテープ内容は,マルチボリュームと呼ばれる)を行なうが,この場合はテープデバイスを巻き戻さない設定にする必要が有る.

 その場合は,テープを扱うコマンドに「テープを巻き戻さないオプション」を与えるようにするのではなく,「テープを巻き戻さないデバイス」を指定することになる.

 「テープを巻き戻さないデバイス」は,論理デバイスで,そのテープデバイスに'n'を付けることで設定できる. つまり,次の表の様になる.

デバイス名の対応表
通常のデバイス 巻き戻さないデバイス名
/dev/rmt/0 /dev/rmt/0n
/dev/rmt/1 /dev/rmt/1n

 ちなみに,「テープを巻き戻さないオプション」は,知る限りでは存在していないようである.(Solstice Backupあたりでは有るかもしれない)

 この'n'が付いたデバイスを,No Rewindといい,テープ装置を扱うコマンドからは,普通のデバイスと同じように設定すればよい.

tarコマンド終了後,巻き戻す(デフォルト)使用例

tar cvf /dev/rmt/0 /export/home/

tarコマンド終了後,巻き戻さない(No Rewind)使用例

tar cvf /dev/rmt/0n /export/home/

5.その他のオプション

 その他にも次のようなオプションが存在する.

オプション 説明
l(える)  低密度デバイス(Low)
m  中密度デバイス(Mid).DAT(DDS)は,このmを使うように言われているようである.
h  低密度デバイス(High)
c  圧縮(compress)

u
 ウルトラ.テープ密度がウルトラ? 高密度?

 テープの密度は,書き込み時のみ必要である.

 読み込み時は自動判別される.

6.テープをエジェクトする

 テープをイジェクトする場合,offlineオプションを使用する.

テープをエジェクトした(入ってない)時のステータス
root@duo: mt -f /dev/rmt/0 offline
root@duo: mt -f /dev/rmt/0 status
/dev/rmt/0: no tape loaded or drive offline

7.テープのステータス

テープが入っているときのステータス
root@duo: mt -f /dev/rmt/0 status
Archive Python 4mm Helical Scan tape drive:
   sense key(0x0)= No Additional Sense   residual= 0   retries= 0
   file no= 0   block no= 0
root@duo:

テープをエジェクトした(入ってない)時のステータス
root@duo: mt -f /dev/rmt/0 offline
root@duo: mt -f /dev/rmt/0 status
/dev/rmt/0: no tape loaded or drive offline

いままでテープ装置が接続されたことが無いデバイス場合
root@duo: mt -f /dev/rmt/1 status
/dev/rmt/1: No such file or directory
root@duo:

以前テープ装置が接続されていたが今は物理的に無いとき
root@fgasrp01_41: mt -f /dev/rmt/1 status
/dev/rmt/1: No such device or address
root@fgasrp01_42:


参考文献



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