多数決アルゴリズム
〜Majority Rule Algorithm〜
0.改定履歴
- 1997.10.07 初版
- 1997.10.13 DiskSuite4.0の状態データベースの複製へのリンク追加
- 1999.11.20 Solaris関係の情報へのリンクの削除
1.はじめに
このドキュメントは,多数決アルゴリズムについての簡単なお話である.
2.多数決アルゴリズムとは?
多数決アルゴリズムとは,過半数+1を分岐点に判断する基準を設ける話なのだそうである.
つまり,2つの値のどっちが正しいかを知るために,もう1つ判断基準を設ける. つまり3つにして判断する...ううう.ややこしい.
3.何に使うか
多数決アルゴリズムを,何に利用するのか. それはデータの高可用性(High Availability)を実現するために利用する.
たとえば,Oracleのコントロールファイルというデータベースの定義内容がかかれているようなファイルは,インストール時に「3つ作りなさい」とそのファイルパスを指定してくる.
これは多数決アルゴリズムを利用した例で,3つのコントロールファイルがあって,そのデータが壊れたとき,データの状態が2:1,つまり3つのコントロールファイル内の2つが正しければ,それが真になる...という事である.
あるいは,SunのSolistice DiskSuiteでも,データ整合性をチェックするためのパリティは“3つの状態データベースの多数決アルゴリズムによる解答”を利用するのだそうである.
参考文献
- Solistice DiskSuite4.1リファレンスマニュアル
- Solstice DiskSuite4.0インストール
- RAID
- DiskSuite4.0 〜初期状態データベースの複製の作成〜