電子署名 解説
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- 2002.01.18 新規作成
1.はじめに
このドキュメントでは,電子署名の仕組みの概念を説明する.
2.電子署名
電子署名とは,その文書が送信の経過の中で,改ざんされて無いことを証明するものである.
- 電子署名は,次のような手順で作成される.

- 文書を,Mr.AからMr.Bに送信するパターンで考える.
- 確実にMr.Aがその文書を作成したことを保証する必要がある.

- 事前に,文書を送信するMr.Aは,公開キーと秘密キーを作成しておく.

- 事前に,Mr.Aの公開キーをMr.Bに送付しておく.
- Mr.Aは,平文(暗号化前の文書)から書名を作成する.
- ハッシュ関数を使って平文のMD(メッセージダイジェスト)を作成する.
- MDから元のデータを計算することができないという演算結果である.
- ハッシュ関数を使って平文のMD(メッセージダイジェスト)を作成する.

- MDを,Mr.Aの秘密キーを使って,暗号化して,署名を作成する.
- 送信者Mr.Aは,平文と署名をMr.Bに送信する.

- Mr.Bは,受け取った平文から,MDを作成する.

- さらにMr.Bは,受け取った署名を公開キーで復号化してMDを作成する.

- 2つのMDを比較する.

- 2つのMDの内容が一致すれば,その平文は改ざんされていない事となる.