TCP/IPトラフィック
0.改定履歴
- 1998.09.04 初版
1.はじめに
このドキュメントは,Ethernetネットワークにおいて,TCP/IPプロトコルパケットのサイズについて説明する.
2.Ethernetフレーム
Ethenetフレーム内の構成はつぎの通りである.
フィールド名 | バイト | 内容 |
---|---|---|
プリアンブル | 8 | データが始まることを受信トランシーバに知らせる. |
送信先アドレス | 6 | このフレームを処理するMACアドレス. |
送信元アドレス | 6 | 最後にこのフレームを送信したハードウェアのMACアドレス. |
タイプまたは長さ | 2 | フレームのプロトコル,またはデータ量. |
Ethernetデータ | 1500 | データ部分. プロトコルヘッダが含まれている場合がある. |
巡回冗長検査(CRC) | 4 | データエラー検出用. |
3.TCPとIPのプロトコルヘッダ
さらに,TCP/IPプロトコルを使用する場合,Ethernetデータ内には,プロトコルヘッダが固定で含まれる.
ヘッダ | バイト |
---|---|
IPヘッダ | 20 |
TCPヘッダ | 20 |
このTCP/IPプロトコルヘッダは,Ethernetデータから差し引かれるので,1パケットあたり送信できる実データ量は最大1,460バイトとなる.
4.トラフィック計算式について
この結果を踏まえて,1MByteのデータをEthernetでTCP/IPを使い転送した場合,つぎのような計算式にて算出できる.
1Mbyte =1,048,576byte パケット数 =1,048,576byte÷1,460byte=718.20273973=719パケット分 1パケットのヘッダ=66byte ヘッダのみ=719パケット×66byte=47,454byte データおよびヘッダ=1,048,576byte+47,454byte=1,096,030byte |