パケット
0.改定履歴
- 1998.08.25 初版
1.はじめに
このドキュメントは,パケットについてまとめるものである.
2.パケットとは
ネットワークは大量のデータが流れると処理能力が低下してしまう. 1つのコンピュータが大量のデータストリームを流してしまうと他のコンピュータは送信できなくなる.
これを回避するために,パケットという小さく管理が容易な単位に分割して送信する. よって,ネットワーク上のコンピュータが送信できる機会が増えることになる.
また,データが破損した場合も,パケットの単位で修復再送信するだけで良い.
3.パケットの構造
どのパケットにも,次のような共通の構成要素がある.
- 送信元ID
- 伝送するデータ
- 送信先ID
- データ転送方式を伝える命令
- パケットを結合して元のデータに復元する方法
- エラーチェック情報
パケットの構成要素は大きく3つの分類される.
- ヘッダ
- パケットが伝送中であることを示す警告信号
- 送信元アドレス
- 送信先アドレス
- 伝送を同期させるロック情報
- データ
- 大きさはさまざまで512Bytee〜4KByte
- トレーラ
- プロトコルによって異なるが,通常エラーチェック(CRC)情報
4.パケットの生成
パケットの生成はOSIモデルのアプリケーション層から始まり,全ての層を通過する. 通過する際にその層に関連したデータが付加される.
トランスポート層にて,データの元のブロックが実際のパケットに分割され,元のデータに組み直すための順序情報が付加される.
5.パケットのアドレス指定
ネットワーク上のパケットは,ネットワーク上のすべてのコンピュータが監視しており,送信先IDがカードのアドレスが一致したときだけコンピュータが拾うことになる.
ブロードキャストをが行われると全てのコンピュータがデータを拾う事になる.