ネットワークカードのパフォーマンスの要素
0.改定履歴
- 1998.08.25 初版
1.はじめに
このドキュメントは,ネットワークアダプタカードののパフォーマンスについての考慮点をまとめる.
ちなみに,最近のものはあまり考えなくても良いと思われる.
2.要素
次のような要素を備えたネットワークカードでは,データの流れを高速化できる.
- DMA(Direct Memory Access)
- コンピュータのCPUは使わず,ネットワークアダプタのバッファからコンピュータのメモリに直接データを転送する.
- 共有アダプタメモリ
- カードがコンピュータと共用できるRAMを持っており,コンピュータ側ではこのRAMを主記憶メモリの様に扱う.
- 共有システムメモリ
- ネットワークアダプタカードのプロセッサがコンピュータの主記憶メモリをデータ処理に使う.
- バスマスタ方式
- ネットワークアダプタカードが一時的にコンピュータのバスを制御し,CPUをバイパスして主記憶メモリにデータを直接転送する. CPUが他の処理を行えるため動作が速くなる. この方式はEISA,マイクロチャネルアーキテクチャのネットワークアダプタで使用できる.
- RAMバッファリング
- ネットワークカードが大量のデータ受信し処理しきれない場合,処理ができるようになるまでバッファリングしておく.
- オンボードマイクロプロセッサ
- ネットワークアダプタカードにCPUが載っている. よってコンピュータ側が処理を行う必要が無い分高速化される.
こららを踏まえてネットワークアダプタカードの性能を試算すればよい.
ネットワークパフォーマンスが悪いという問題があった場合,不要なトラフィックを解析した後に,これらを装備していないクライアントマシンに問題はないか目を向ける必要もあるかもしれない.
サーバマシンでは,そのような用途で組み込んであると思われるのであまり問題ないと思われる.