NetBIOS名のスコープIDとは?
0.改定履歴
- 1998.05.01 初版
1.はじめに
このドキュメントは,NetBEUIの設定項目にある,“スコープID”について説明する.
2.スコープID
NetBIOS名のスコープIDとは,NetBIOS名に追加される文字列である. これは,ネットワークをセグメント化する時に用いられるものである.
つまり,TCP/IPネットワークにおいて,サブネットマスク運用を行っている場合に近い.
NetBIOS名は,ネットワーク上のすべてのNetBIOSリソースでユニークでなければならない. しかし,このスコープIDを使えば,そのネットワーク全体ではなくスコープの中だけでユニークであればよい事になる.
たとえば,AAAというスコープIDを持つCOMPUTER1というコンピュータ名を持つコンピュータは,COMPUTER1.AAAとして表現される. この場合,同じスコープIDを持つ,COMPUTER2.AAAというコンピュータがあれば,それらはお互いに通信できる
しかし,BBBというスコープを持つCOMPUTER3.BBBは,AAAのスコープIDをもつコンピュータと通信することは出来ない.
TCP/IP上のNetBIOS(NetBT)を使っても,同じスコープIDでは無い場合は,NetBIOSインタフェイスを用いた通信はできなくなる.(Winsockを用いた通信は可能でしょ?) この場合は,TCP/IPのプロパティから,[WINSアドレス]タブに,スコープIDを設定すればよい.
参考文献
- RFC 1001 NetBIOSのスコープIDについての定義