DHCPの利用テスト
0.改定履歴
- 2000.08.25 初版
1.はじめに
この文書では,Windows NT4.0 Serverで,DHCPサーバを構成し,色々なDHCPクライアントを構成するテストである.
2.DHCPサーバのインストール
DHCPサーバは,NT4.0Serverの基本パッケージだが,デフォルトではインストールされない.
- [ネットワーク]コントロールパネルを開く.
- [サービス]タブを選択する.
- [追加]ボタンを押して,"Microsoft DHCPサーバー"を選択してインストールする.
すでにサービスパックを適用している場合は,DHCPサーバをインストール後,再度サービスパックを適用する.
3.テスト環境について
今回は,次のようなサーバでテストした.
項目 | 設定内容 |
---|---|
サーバOS | Windows NT4.0 Server SP5 |
サーバIPアドレス | 172.16.0.1 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 172.16.0.1 |
WINSサーバ | 172.16.0.1 |
発行するIPアドレスの範囲 | 172.16.0.10〜172.16.0.20 |
4.DHCPサーバでスコープの設定
- [スタート]メニューの[管理ツール]に,ある"DHCPマネージャ"を起動する.
- [スコープ]メニューから[作成]を選択する.
- [スコープの作成]画面が表示される.
- 前述のテスト環境の通り,次のように入力する.
- 入力し,[OK]ボタンを押すと,次のようなダイアログが表示される.
- [はい]を選択すると,次のように表示される.
- 電球マークをダブルクリックすると,次のような[アクティブリース]ダイアログが表示される.
- 現在何も利用されていない事が確認できる.
5.DHCPクライアントの設定 Windows95編
ここでは,初代Windows95(OSRでないもの)を利用する.
- [ネットワーク]コントロールパネルを開く.
- [ネットワークの設定]を選択する.
- [現在のネットワーク構成]から[TCP/IP]を選択し,[プロパティ]ボタンを押す.
- [IPアドレス]タブを選択する.
- [IPアドレスを自動的に取得]をチェックする.
- [OK]ボタンを2回押す.
- [〜再起動しますか]で[はい]を選択する.
6.リースの確認
6.1.サーバ側での確認
まずは,サーバ側で確認する.
- DHCPマネージャで,アクティブリリース画面を開くと,次のようになっている.
- クライアントの[172.16.0.10]を選択して[プロパティ]ボタンを押す.
- ここで,[一意のID]とは,MACアドレスである.
6.2.クライアント側の確認
Windows95側で,IPアドレスを取得できたか確認する.
- [スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行]を選択する.
- [名前]に"winipcfg"と入力し,[OK]ボタンを押す.
- IPアドレスとサブネットマスクが設定されていることがわかる.
- が,デフォルトゲートウェイが設定されていない.
- [詳細]ボタンを押す.
- 赤色で囲った所は,せめて設定しておきたい.
- ので,パート2ドキュメントに続く...