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PowerChute plus 4.2 Shutdown Parameters


PowerChute plus 4.2

Shutdown Parameters


0.改定履歴

  • 1998.08.10 初版
  • 1998.08.18 誤字修正

1.はじめに

 このドキュメントでは,UPSの制御ソフト,PowerChuteでのシャットダウン設定の説明を行なう.

2.設定画面

 PowerChuteの“Configuration”メニューから,“UPS Shutdown Parameters...”を選択する.

 すると,Shutdown Parametersの設定画面が表示される.

 これらの項目の説明は次の通りである.

3.UPS Low Battery Signal Time

 このオプションは,バッテリがどこまで減少したらローバッテリ状態となるかを分単位で設定する.

 たとえば値が10 の場合,バッテリ残量があと10分となった場合に,ローバッテリによるシャットダウンを行なう事になる.

 バッテリの自然衰退時にも利用できる.

 つまり,この図のように,“UPSの電源供給の限界”から逆算する.

 たとえば,NTのシャットダウンに3分かかるとすれば,この値は3分以上無ければ間に合わない.

4.UPS Turn Off Delay

 UPSがシャットダウンの指示を受けてから,スリープ状態になるまでの時間を設定する. スリープとは,つまりUPSに接続されている機器に電源供給が行なわれない状態の事である.

 シャットダウンの指示は,UPS Low Battery Signal Timeによって設定される. 勘違いしやすいのは,ライン電源供給の停止(UPSの稼動開始ポイント)がシャットダウン指示では無い事である.

 このシャットダウンの指示をポイントとし,その後何秒稼動するかを設定するのが,このオプションである. UPSにバッテリ残量があったとしても,Turn Off Delay設定時間になるとUPSからの電源供給は停止する.

 これらを踏まえると,次のような定義となる.

  • UPS Low Battery Signal Timeと同じか少なくなる.(少なく設定した方が安全)
  • シャットダウン指示が行なわれて,NTサーバがシャットダウン完了するまでの時間が必要

5.Wake Up Delay(Time and Capacity)

 Wake Up Delayは,その文面のまま,「起きるのを遅らせる」設定を行なう物である.

 停電から復旧した後に,何分後か,あるいはバッテリがどの程度再充電されたらかで,起動することが出きるものである. ここで起動というのは,UPSに接続されている機器に,UPSから電源が供給されるようになる状態のことである.

  • 電源が回復されはじめると,Wake Up Delay Timeがカウントされれる.
  • 指定した時間待ったら,UPSのバッテリ残量のチェックを行なう.
  • バッテリの残量がWake Up Delay Capacityで設定された容量になれば起動する.

 もし,電源回復後に直ぐ起動してしまうと,次なる電源障害が発生したときにシャットダウン時間などがバッテリから取れない事も考えられる. それを防ぐために,このオプションがある.

6.UPS Audible Warning

 このオプションでは,UPSがブザーを鳴らす条件を設定する.

UPS Audible Warningオプション内容
設定項目 動作
Power Fail  電源故障時にブザーを鳴らす.
Power Fail +30  電源故障後,30秒間ブザーを鳴らす. 電源が30秒以内に回復した場合には何も行なわない.
At Low Battery  Low Battery状態でブザーを鳴らす.
Never Beep  ブザーを鳴らさない.

7.Automatic Reboot

 電源が回復した場合に,自動的に接続された機器に電源供給を行なうようになる. これをチェックしていない場合には,UPSのフロントパネルにてOn/Offスイッチでオンにする必要がある.



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