アクセス権限の継承について
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- 1998.08.17 初版
1.はじめに
このドキュメントは,WindowsNTにて,ディレクトリのアクセス権限の継承についての基礎知識を説明する物である.
ユーザディレクトリを作成する場合に,この権限の継承を知っておくことが前提となる.
2.アクセス権の継承について
WindowsNTでは,ディレクトリにアクセス権限を設定することが出来る. アクセス権限を設定したディレクトリに,サブディレクトリを作成すると,親ディレクトリにアクセス権限が継承される.
次に,この継承される様をディレクトリのプロパティによって確認する.
- まず,対象となるディレクトリは,C:\usersというディレクトリである.
- ここには,AdministratorsとDomain Usersの各グループに対して,それぞれ権限が設定されている.
- 次に,C:\users以下に新しくサブディレクトリを作成する.
- 作成したサブフォルダ,“C:\users\新しいフォルダ”の権限を参照すると,親ディレクトリであるC:\usersと同じアクセス権が設定されていることがわかる.
- 次に,“C:\users\新しいフォルダ”にuser03に読み取り権限を設定してみる.
- user03の読み取り権限を追加設定した状態がこの様になる.
- そしてさらに新しくサブディレクトリ“C:\users\新しいフォルダ\新しいフォルダ”を作成する.
- すると,次のように親ディレクトリである“C:\users\新しいフォルダ”のアクセス権限を引き継いでいることがわかる.
- この状態でも,親ディレクトリのC:\usersは,元のままである.