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修復情報(レジストリ)のバックアップ


修復情報(レジストリ)のバックアップ


0.改定履歴

  • 1998.01.09 初版
  • 1998.08.13 MSの技術情報へのリンクとファイル一覧を付けた..
  • 1999.11.30 修復セットアップ時のTIPSを載せた.

1.はじめに

 このドキュメントは,修復情報のバックアップを行なう方法を説明する.

2.復旧用の情報

 NTが壊れたときにその設定情報を復旧させるために,修復ディスクがあるが,これを用いなくてもテープ上にバックアップを取る手段を以下に示す.

3.概要

 修復ディスクを作成するコマンドは,rdiskコマンドであるが,これに"/s-"オプションを付けると,repairディレクトリに修復情報を格納してくれ,コマンドが自動的に終了する.

 よって,これにて更新された修復情報をテープにバックアップすればよい.

4.手順

  • NTがC:\WINNTというディレクトリに入っているとする.
  • すると,修復情報は,C:\WINNT\REPAIRディレクトリ入るので,これをバックアップする. そのために,次のようなスクリプトを書けばよい.

バックアップのサンプル
rdisk /s-
ntbackup backup C:\WINNT\REPAIR

 あとは,このスクリプトをバッチ処理のどこかに入れておけばよい.

5.利点

 これを行なうことで,次のような利点が得られる.

  • 修復ディスクを作成しなくても良い
    • 修復ディスクを作成するには,次のことを行なわなければならない. この仕組みを入れておけば解決する.
      • 適当な間隔で修復ディスクを作成しなければならない.(忘れる)
      • NTマシンまで行かなければならない.
  • 修復ディスクには容量制限がある
    • 修復情報には,NTのユーザ情報の他にも,MS系のアプリケーションをインストールしたときに情報なども含まれるようである. この情報は,%SYSTEM%REPAIRディレクトリ以下に圧縮された形式で格納されているが,インストールしたソフトウェアなどが多すぎた場合に1枚のFDに入らなくなる可能性がある.(というか,実際あった)

6.リペアフォルダの中身とその説明

ファイル 説明
Autoexec.nt  MS-DOS ベースのプログラムの起動ファイル
Config.nt  MS-DOS ベースのプログラムの起動ファイル
Default._  Hkey_Users\.Default レジストリ ハイブ
Ntuser.da_  新しいユーザーのプロファイル (Windows NT 4.0 のみ)
Sam._  Hkey_Local_Machine\Sam レジストリ ハイブ
Security._  Hkey_Local_Machine\Security レジストリ ハイブ
Setup.log  設定および修復情報ファイル
software._  Hkey_Local_Machine\Software レジストリ ハイブ
system._  Hkey_Local_Machine\System レジストリ ハイブ

7.注意

 普通にrdiskをオプション無しで実行すると,修正されないファイルがある.

修正されないレジストリ
sam._
system._
default._

 この場合,/sオプションを付けて実行する.

8.復元について

 修復セットアップを行い,システム修復ディスクの挿入を求められた時にESCキーを押して,repairの方を使うようにすることで,システム修復ディスクが無くても復元できる. ただし,これはハードディスクが読めるという前提である.


参考資料



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