印刷終了をイベントログに出さない方法
〜Windows NT3.51編〜
0.改定履歴
- 1997.12.22 初版
- 1998.01.12 誤字修正
1.はじめに
このドキュメントは,Windows NT3.51にて,印刷終了をイベントログに書き出さない方法に設定する手順を記述する.
2.イベントログ
NTサーバをプリンタサーバとして使用しているとき,その印刷終了通知がNTのイベントログのシステムログ領域に書き込まれる.
これが大勢が使っているNTサーバであれば,イベントのログ数も多くなり,次のような不具合がある.
- 障害が起きた時点のログ解析が面倒になる.
- イベントのバッファをオーバしてしまって,肝心なログが消えてしまっている可能性がある.
イベントログを保存する量は普通しているすが,“印刷成功”のこのログが印刷する毎に記録されるために,必要なデータが消えてしまっている可能性がある. また,関連するイベントを検索する際にも,邪魔になって都合が悪い.
よって,このドキュメントでは,このイベントを記録させない様に設定する手順を示す.
3.レジストリの変更
イベントログに印刷完了通知を載せないように設定するためには,レジストリを変更する必要がある.
レジストリを変更するために,レジストリエディタを起動する.
- 起動するためには,コマンドプロンプトなどでregedt32.exeを実行する.
|
- 次のレジストリのパスを開く.
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Providers |
- ここで,[編集]メニューから[値の追加]を選択する.
- [値の名前]に"EventLog",[データタイプ]に"REG_DWORD"を選択して,[OK]ボタンを押す.
- 次に開く,[DWORDエディタ]ダイアログにて,データに"0"を入力する.
- データが0なので,基数は2,10,16進数どれでも良い.
- [OK]ボタンを押すと,[DWORDエディタ]ダイアログが閉じて,設定したレジストリキーを確認することが出来る.
4.スプーラサービスの停止と開始
プリンタ関連のレジストリを変更したので,これを反映するにはスプーラサービスの再起動が必要となる.
もっとも簡単な方法はNTサーバ自体を再起動させればよいが,ここではスプーラサービスだけを再起動させる.
- [コントロールパネル]の[サービス]を開く.
- サービス名[Spooler]を探し出し,[停止]ボタンを押す.
- サービスの停止はしばらくかかる.
- サービスが停止為たことを確認したら,[開始]ボタンを押す.
- 以上で終了である.
5.番外編
同じように,メッセージサービスで印刷完了を通知しないためには,NetPopupを追加して0として設定すればよい.