パフォーマンス監視関連用語集
0.改定履歴
- 1998.03.12 初版
1.はじめに
このドキュメントは,WindowsNTで,パフォーマンス監視を行う場合の基礎的な部分をまとめるものである.
2.主記憶メモリ関係
WindowsNTは,仮想記憶システムを使っておりページングを使う. これはプログラムを実行する時にプログラム全体をメモリにロードしないで,必要なものだけを呼び出す仕組みである. この呼び出す単位は“ページ”と呼ばれるメモリブロック単位となる.
NTは32bit OSなので,4GBのメモリ空間を持ち,上位2GBはシステム,データ,特権モードのプロセスで利用され,残り2GBがユーザプログラム用となる.
NTのメモリは,更に,「ノンページド」と「ページド」に分類される.
- ノンページド
- メモリ内にいなければならないもので,周辺機器などに書き込んだリできない(しない)もの. つまり,仮想記憶で使えない部分.
- ページド
- 周辺機器から利用・再利用可能な領域. 色々と分類するために“ページフレーム”という単位に分割される.
ページサイズは,プロセッサによって変化し,i386,i486,Pentium,MIPSでは4096Byte,DEC Alphaでは8192Byte. つまり,“100ページ”といっても,プロセッサによって容量がかわる.
ページフォルトは,プロセッサが参照しようとしたページがメモリ上(ワーキングセット)に無い場合に発生する. つまり,仮想記憶のDiskから取りだそうとする.
メモリホグとは,大量のメモリを使うアプリケーションの事. 活発なページングが起こり,CPUは最大限に利用され,ディスクはフル状態に張りついたままになる.