パフォーマンス計測前に
0.改定履歴
- 1998.03.12 初版
- 1998.03.17 TCP/IPの監視について追加
- 1999.12.05 DiskとTCP/IPを1つの文書にまとめてタイトルを変えた
1.はじめに
このドキュメントは,WindowsNT3.51,WindowsNT4.0にて,ディスク関係とTCP/IP関係のパフォーマンスチェックについて行う前に,事前に行う処理を明記する.
ちなみに,この処理を有効にするには,WindowsNTの再起動が伴う.
2.ディスク
2.1.ディスクは監視されていない
WindowsNTのディスクの利用度を測定するためのカウンタ(パフォーマンス測定の項目)は,高性能な測定を行うことが出来るが,これに伴ってオーバヘッドが生じるので,デフォルトではこのカウンタが有効になっていない.
よって,このカウンタを有効にする必要がある.
このオーバヘッドは,「WindowsNT 3.5 最適化ガイド」(p.60)によるとi386-20MHzのマシンではディスクスループットの1.5%,i486-33MHzでは測定出来ない程度...ということなので,現状のサーバマシンの殆どでは,これを追加することによってパフォーマンスの低下が顕著に現れるとは思えない. 今現状,パフォーマンス計測について必要が無かったとしても,必要になった場合にNTの再起動が伴うので,NTの導入時に予め有効にしておいた方が良いかとおもう.
2.2.有効にするコマンド
このディスク関係のパフォーマンスモニタのカウンタを有効にするには,"diskpref"コマンドを用いる.
diskprefコマンドでは,リモートのNTにこのカウンタを設定することが出来る. 以下は,WindowsNT4.0でdiskprefコマンドのヘルプを実行したときに表示される画面である.
d:\toNT>diskpref ディスク パフォーマンス カウンタ(このシステム 上)は現在、起動しないように設定 されています. DISKPREF [-Y[E] | -N] [\\コンピュータ名] -Y[E] システムの再起動時にディスク パフォーマンス カウンタ を起動する ようシステムを設定します。 E システムの再起動時にストライプ ディスク セットの物理ドライブの パフォーマンスを測定するディスク パフォーマンス カウンタを有効に します。 標準のディスク パフォーマンス カウンタに戻すには、-Yだけを指定 しぇください。 -N システムの再起動時にディスク パフォーマンス カウンタを無効に するようにシステムを設定します。 \\コンピュータ名 ディスク パフォーマンス カウンタの仕様を表示または 設定するコンピュータの名前。 d:\toNT> |
3.TCP/IP関連の監視
3.1.TCP/IP,ICMP,UDPオブジェクトが表示されない
TCP/IPプロトコルを導入していても,サブジェクトのオブジェクトが表示されない. これは“SNMPサービス”が組み込まれてない場合はこの項目はカウントされない.
よってこれをインストールし,SNMPサービスを稼動させれば良い.
3.2.インストールについて
このサービスはコンパネの“ネットワーク”にてインストール可能である.
そして,インストールに関しては再起動を伴う.
参考資料
- J030003 PERFMON.EXE の TCP,IP,ICMP,UDP カウンタについて