ネットワークカードの構成オプション
0.改定履歴
- 1997.08.25 初版
1.はじめに
このドキュメントは,DOS/Vマシンのネットワークアダプタカードが正常に動作するための構成オプションについて説明する.
2.IRQ
割り込み要求は,ハードウェアの入出力ポート,キーボード,ディスクドライブ,ネットワークカードなどはこれを利用してCPUに処理要求を送る.
コンピュータのハードには,複数のIRQが設定されており,それぞれに異なる優先レベルが割り当てられ,処理の重要度を決められるようになっている.
ネットワークアダプタカードのほとんどはIRQ 3かIRQ 5を使用する. 推奨設定はIRQ 5である.
現在のIRQの設定情報を参照するにはMSD.EXEなどを使う.
IRQの3および5が既に使われている場合には,10,11,15などが通常空いている.
3.ベースI/Oポート
コンピュータのハードとCPUでデータが転送されるチャネルを指定する. CPUはポートをアドレスとして認識する.
1つのシステムのハードウェアデバイスは,それぞれ異なったベースI/Oポートを割り当てる必要があり,使用されていないポート(アドレス)をネットワークカードに割り当てることができる.
ポート | デバイス |
---|---|
200〜20F | ゲームポート |
230〜23F | バスマウス |
270〜27F | LPT3 |
2F0〜2FF | COM2 |
300〜30F | ネットワークカード |
310〜31F | ネットワークカード |
320〜32F | ハードディスクコントローラ |
370〜37F | LPT2 |
3B0〜3BF | LPT1 |
3C0〜3CF | EGA/VGA |
3D0〜3DF | CGA/MCGA |
3F0〜3FF | フロッピーディスクコントローラ,COM1 |
この予約されたベースI/Oポートは,コンピュータによって異なるのでコンピュータのマニュアルを参照する必要がある.
4.ベースメモリアドレス
コンピュータの主記憶メモリの一を識別するものがベースメモリアドレスである.
このメモリはネットワークカードが送受信データのバッファとして使うものである.
ほとんどは,このアドレスはD8000である. 一部のネットワークカードでは最終桁の0が省かれることもある. ベースメモリアドレスも,ほかのデバイスに割り当てられていないものを設定する必要がある.
一部のネットワークカードでは,別にデータを確保するメモリを指定することのできるものもあり,これによりネットワークパフォーマンスを向上させることができる.