Windows NTでの一斉通知について
0.改訂履歴
- 1996.10.25 初版
1.一斉通知について
管理しているWindowsNTドメインがあるとする. そのドメインは複数のユーザが接続しており,また物理的に離れた場所から接続していたとする.
メンテナンスなどでWindowsNTをシャットダウン,あるいは再起動するときにどうなるだろうか. 接続しているユーザに対してお知らせをする必要がある.
ここではその方法を述べる.
2.メッセンジャーサービスとWinPopup
WindowsNTが相手のマシンにメッセージを送る場合は標準の機能であるメッセンジャーサービスを用いる.
このメッセンジャーサービスを用いると,128バイトまでの文字を相手のマシンに対して送信することが可能で,この送信先はユーザ,カレントドメイン,異なるドメイン,自分に接続しているユーザに対して行うことができる.
Windows3.1,Windows95などのLAN Managerクライアントでこれを送受信する場合はWinPopup(winpopup.exe)で行うことが出来る.
WinPopupはクライアント側にネットワークソフトウェアが導入されていれば自動的にインストールされているはずである.(プログラムマネージャやスタートボタンには登録されていない事もある)
3.メッセージの送信
3.1 WindowsNTからメッセージの送信
WindowsNTからメッセージを送信するには,[コマンドプロンプト]上でNet Send
コマンドを使用して行う.
パラメータ | 内容 |
---|---|
net send * メッセージ |
ドメインに所属するマシンに送信する. |
net send /domain メッセージ |
ドメインに所属するマシンに送信する. |
net send /domain:ドメイン名 メッセージ |
異なるドメインのマシンに送信する. |
net send /user メッセージ |
カレントドメインに接続しているマシンにメッセージを送る |
net send ユーザ名 メッセージ |
指定したユーザにメッセージを送信する. |
4.WinPopupの運用
メッセンジャーサービスで送信されるメッセージは,クライアント側でWinPopupが起動されていないと受信できない. また,メッセージ自体はWinPopupが起動していないと溜まることはない.
よって,クライアント側でWinpopupを常に稼働しておく必要がある.
4.1 Winpopupの自動起動登録
Winpopup(winpopup.exe)は通常C:\windowsの下に格納されているので,これをWindows95であれば[スタートアップ]フォルダ,Windows3.1では[スタートアップ]グループに登録するか,win.iniファイルに記述する.
[windows]
run=c:\windows\winpopup.exe
4.2 Winpopupのオプションの設定
Winpopupの設定は次のように設定する.