PortQry2.0 on Windows2003
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- 2004.09.13 新規作成
1.はじめに
このドキュメントでは,Windows2003のサポートツールに入っているTCP/IP接続テストユーティリティPortQryの新バージョンの利用手順を説明する.
このコマンドは,パラメータを間違えると壊れたりしないので安心して使える.
2.PortQry2.0の入手とインストール
- 以下のURLから入手する.
- ダウンロードされたファイルは以下の通り.
- 実行するとインストールが始まる.
- 終了.
3.PortQryを使うまえに
- PortQryがレポートするポートの状態は次の通り.
状態 | 説明 |
---|---|
LISTENING | プロセスがターゲットポートで通信を待っている状態.PortQryが該当ポートから応答を受信した. |
NOT LISTENING | なにも通信を行っていない状態. ICMPではDestination unreachableかPort unreachableを受け取っている状態. |
- PortQryは次のようなプロトコルのトラブルシューティングツールとして開発されている.
状態 | 説明 | 新機能 |
---|---|---|
LDAP | ディレクトリデータベースにアクセスするためのプロトコル. udp 389で待ち受け. |
|
RPC | リモートプロシージャコール.ネットワーク上のマシンで処理を実行するためのもの. udp 135で待ち受け. |
|
DNS | ドメインネームサーバ. | |
NetBIOS | 1984年にIBMによって開発された通信インタフェイス. udp 137で待ち受け. |
|
SNMP | 通信機器をネットワーク経由で監視および制御を行うプロトコル. udpの161で待ち受け. |
● |
ISA Server | VPNやFirewallを持ったアプリケーションサーバ. tcpとudpで1745で待ち受け. |
● |
SQL Server | Microsoftのデータベース. udp 1434で待ち受け. |
● |
TFTP | ユーザ名&パスワードを必用としないファイル転送プロトコル. udp 69で待ち受け. |
● |
L2TP | レイヤー2トンネリングプロトコル. VPNで利用される. MicrosoftのPPTPとCiscoのL2Fを統合したもの. udp 1701で待ち受け. |
● |
- これら以外のプロトコルにも対応している.
パラメータ | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
-n | 通信テストを行いたいコンピュータ名およびホスト名を指定. | -n 172.16.1.1 |
-p | プロトコルを指定します. tcp(default)か,udp,或いは両方. | -p tcp -p udp -p both |
-e | 終了ポイントを指定する. | -e 80 -e 21 -e 8080 |
-o | 特定の順番で照会されるポートを指定するために利用. | -o 80,21 |
-r | シーケンシャルで指定した範囲のポートのテストを行える. | -r 135;139 |
-sp | 発信元ポート番号の指定. Firewallのテストをするとき等に有効. | -sp 5000 |
-local | 現在ローカルマシンのTCPとUDPポートに関する情報を列挙. netstat.exe -anと同じ感じ. | -local |
-wport | ウォッチポート. このポートに接続してくる情報を監視する. 結果をファイルに書き出すことも可能. | -wport 21 |
参考文献
- 新しく機能と PortQry Version 2.0 の新しい機能
- http://support.microsoft.com/default.aspx?kbid=832919
- ロボット翻訳らしく,タイトルからして変だがけっこう翻訳されてる気がする...
- http://support.microsoft.com/default.aspx?kbid=832919