ミラーボリュームの速度計測
0.改訂履歴
- 2002.10.02 新規作成
1.はじめに
このドキュメントでは,Windows2000を搭載した,PowerEdge 350という内蔵IDEドライブを2つ搭載したマシンで,ノーマルの場合とミラーボリュームを作成した場合の速度計測結果を説明する.
なお,計測に利用したのは,「HD Bench V3.3」というソフトを使い,100MBのファイルを指定した.
また,計測のサンプルは,それぞれ1回しかとっていない.
2.計測結果 その1
- OSやスワップファイルが入っているCドライブの計測を行った結果を次に示す.
ノーマル | ミラー | 差 | |
---|---|---|---|
Read |
24053
|
24811
|
103%
|
Write |
21475
|
10750
|
50%
|
FileCopy |
14750
|
15184
|
103%
|
- ミラーなので読み込み性能について論理倍!速くなると思ったら,速くない.
- たぶん,3%というのは誤差の範囲かと思われる.
- Windows2000のミラーは,高速化については考えられていない模様.
3.計測結果 その2
- 次に,なにも入っていないドライブで計測を行ってみた.
ノーマル | ミラー | 差 | |
---|---|---|---|
Read |
26412
|
25877
|
98%
|
Write |
21521
|
10639
|
49%
|
FileCopy |
15184
|
11349
|
75%
|
- これも計測結果1と変わらないが,FileCopyの性能が悪い.
- これらの結果から,ソフトRAIDなだけに,書き込み処理を慎重にやっている,あるいは書き込みの同期を行っているなどの待ち時間が発生して,ノーマル時の半分というスピードなのだと思われる.