Solaris2.5.1のメモ
〜環境編〜
0.改定履歴
- 1997.06.18 初版
- 1997.06.19 パスに関して/bin/ucbの詳細説明の追加と/usr/xpg4/binの追加.
1.はじめに
このドキュメントは,Solaris2.5.1でCDE(Common Desktop Environment:共通デスクトップ環境)をインストールした場合でのちょっとした環境の話である.
2.ウィンドウマネージャ
SolarisではOpenLook(OpenWindows)のolwmと,なんだかしらないけどtwm(Tab Window Manager)がインストールされている. また,CDEの場合はmwm(OSF/Motif Window Manager version 1.2.4)をベースとしたdtwm(The CDE Window Manager)がインストールされる.
それぞれの収録場所は次の通りである.
- olwm
- /usr/openwin/bin/olwm
- twm
- /usr/openwin/bin/twm
- dtwm
- /usr/dt/bin/dtwm
3.manのパス
コマンドの使い方を知るときに,manコマンドを利用するが,この元となるドキュメントは環境変数MANPATHで設定する必要が有る.
デフォルトのMANPATHには/usr/manと/usr/local/manが設定されている. これは,.cshrcを見ると,次のように記述されていることから判る.
|
その他に必要と思われるmanへのパスを以下に示す.
項目 | パス |
---|---|
OpenWindowsを使うとき | /usr/openwin/man |
CDEを使うとき | /usr/dt/man |
よって,定義は次のように行なう.
setenv MANPATH /usr/openwin/man:$MANPATH setenv MANPATH /usr/dt/man:$MANPATH |
その他にC言語などのライブラリがあれば,それらが追加する必要がある事になる.
4.パス
プログラムの実行に際してパスが通っている必要が有るが,これの設定を以下に示す.
パス | 代表的なモジュール |
---|---|
/bin | リンクなので,/usr/binを参照. |
/usr/bin | cpコマンドなどの,基本的なユーザが利用するプログラム. |
/usr/sbin | inetdなどのシステム用のプログラム. |
/usr/ccs/bin | as(アセンブラ)や,makeなどの開発用ツール. |
/usr/ucb | University of California at Berkeley,BSD系のコマンドが入っている. 事によっては/usr/binとの兼ね合いでどちらのパスを優先させるか決める. |
/usr/dt/bin | CDE用のプログラム. |
/usr/openwin/bin | OpenWindows用のプログラム. |
/usr/local/bin | OSをインストールした時点では,このディレクトリは存在しないが,フリーウェアなどの自分で導入したツールはここに置くようである.(暗黙の了解?) |
/usr/xpg4/bin | X/Open Portability Guide, Issue 4 (XPG4)をサポートしているSolaris上のコマンド. |