Shutdownユーザの作成方法と解説
0.改定履歴
- 1997.08.12 初版
1.はじめに
このドキュメントは,Solaris2.5.1でシャットダウンを行なわせるユーザを作成する手段である.
このユーザでログインすると,指定した時間後にシャットダウンを行なうように設定するものである.
2.ユーザの作成
シャットダウン処理を行なうユーザを作成する. ユーザ名は"stop"とする.
- /etc/passwdファイルをエディタで編集する.
- 以下の行を追加する.
stop:x:0:1:Shutdown User:/:/usr/bin/stop |
- エディタを終了する.
- passwdファイルとshadowファイルの同期を取るために,pwconvコマンドを入力する.
root@duo: pwconv root@duo: |
- stopユーザにパスワードを設定する.
root@duo: passwd stop root@duo: |
3.シャットダウンシェルの作成
シャットダウンを実行するシェルを作成する. シェルのファイル名は"/usr/bin/stop"とする.
- エディタで"/usr/bin/stop"を編集する.
#!/bin/sh /usr/sbin/shutdown -i5 -g0 -y |
- 実行権を設定する.
root@duo: chmod +x /usr/bin/stop |
4.シャットダウンの実行
- stopユーザにてログインする.
5.技術解説とカスタマイズ
シャットダウンを行なうにはスーパユーザ権限が必要である. よって,作成したstopユーザはrootユーザと同じUIDを用いている.
stop:x:0:1:Shutdown User:/:/usr/bin/stop |
またログインシェル部分で,シェルスクリプトを定義している. この様に設定することでこのユーザがログインすると/usr/bin/stopが起動する事になる.
stop:x:0:1:Shutdown User:/:/usr/bin/stop |
シャットダウンまでの時間を変更するには,/usr/bin/stop内に記述した待ち時間を設定すればよい.
#!/bin/sh shutdown -i5 -g0 -y |
-gオプションの蹟に続く数値を変更する.(60秒後ならば"-g60"と設定する.)