100M Ethercard設定
〜Solaris2.5.1編〜
0.改定履歴
- 1997.10.06 初版
- 1997.10.13 MACアドレスについて追加
- 1997.10.22 3章のタイトルがhostnema.hme0をhostname.hem0になってたのを修正
- 1997.10.22 ドライバが見つからない場合の方法も対処
1.はじめに
このドキュメントは,Solaris2.5.1にて,100M Ethenetカードを使えるようにする設定方法を記述する.
また,この設定にはマシンの再起動を伴う.
2.ドライバの確認
インストールされているドライバを確認する.
ドライバが1.40以上であれば100Mに対応している.
ドライバの情報はmodinfoコマンドで表示させることができる. また,100M Etherカードの場合はhmeとなっているので,それを元に絞り込む.
root@duo# modinfo | grep hme 65 50684000 b06c 7 1 hme (FEPS Ethernet Driver v 1.59) root@duo# |
Solaris2.5.1の場合,ドライバはV1.59なので100Mに対応していることがわかる.
もし,modinfo|grep hmeにて何も表示されない場合には,次の方法にて100M Ethernetカードの設定を全て終了させ,その後再起動し,再度行なってみれば表示されることがある.
3.hostname.hme0ファイルの作成
ネットワークインタフェイス(ネットワークカード)に対するホスト名は,/etc/hostname.XXXファイルに 記述されている. 語尾の"XXX"にはインタフェイス名がはいる. この命名ルールはドキュメント「SPARCマシンのEtherカード名称」を参照する.
ここでは,/etc/hostname.hme0を作成する.
たとえば,duo280というホスト名をつけるならば,次のようにすればよい.
|
4.hostsファイルへの追加
新しく追加する100M Ethernet分のホスト名とIPアドレスをhostsファイルに記述する.
たとえば,次のような条件とする.
- 現在10Mのホスト名pb170
- 現在のIP 155.155.155.123
- 100Mのホスト名duo280
- 100MのIP 155.155.001.1
この場合,次のように設定する.
127.0.0.1 localhost 155.155.155.123 pb170 loghost # 10M Ether 155.155.1.1 duo280 #100M Ether |
4.変更の反映とその確認
- 現在のネットワークカードの設定・稼働状況をifconfigコマンドを用いて確認する.
root@duo# ifconfig -a lo0: flags=849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 8232 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 hme0: flags=842<BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 0.0.0.0 netmask 0 ether 8:0:20:78:3a:76 le0: flags=863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 172.16.4.37 netmask ffffff00 broadcast 172.16.4.255 ether 8:0:20:78:3a:76 root@duo# |
- rebootコマンドなどでマシンを再起動する.
- 起動したら,再度ifconfigコマンドで確認する.
root@duo# ifconfig -a lo0: flags=849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 8232 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 hme0: flags=863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 172.16.5.37 netmask ffffff00 broadcast 172.16.5.255 ether 8:0:20:78:3a:76 le0: flags=863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 172.16.4.37 netmask ffffff00 broadcast 172.16.4.255 ether 8:0:20:78:3a:76 root@duo# |
- 変更後のhme0に,"UP"と記述されており,IPアドレスが設定されている事が確認できる.
5.MACアドレスについて
root@duo# ifconfig -a lo0: flags=849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 8232 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 hme0: flags=863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 172.16.5.37 netmask ffffff00 broadcast 172.16.5.255 ether 8:0:20:78:3a:76 le0: flags=863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 172.16.4.37 netmask ffffff00 broadcast 172.16.4.255 ether 8:0:20:78:3a:76 root@duo# |
このサンプルのように,2つのネットワークカードが搭載されていても,MACアドレスが1つしかない. これはおかしいのではないか?
普通ならおかしいが,次の理由により,それは正しいようである.
- SunのマシンはハードにMACアドレスを持っているので,複数NICがあってもMACアドレスは1つ
- 複数のネットワークカードは同じセグメントに無いはずという前提
- MACアドレスも有限資源なのでSunはそうしている
参考文献
- インストールマニュアル
- Sun Swift SBus Adapter Installation and User's Guide
- MACアドレスについては,1997年10月10日前後のNetNews.