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sp_configureとASE全体のサーバ設定

sp_configureとASE全体のサーバ設定


0.更新履歴

  • 2001.11.03 新規作成
  • 2003.05.14 パラメータdeadlock information説明追加.

1.はじめに

 このドキュメントでは,SQL Server全体の設定の表示・変更を行う,sp_configureコマンドの説明を行う.

2.サーバ全体の設定

  • sp_configureコマンドでは,ASE全体に影響する環境設定を行う.
  • たとえばメモリ設定等.
  • それに対して各データベース固有の設定を行うには,sp_dboptionコマンドを使用する.

3.文法

 sp_configureコマンドは,大きく次の3つの使用方法がある.

  • 現在の設定内容を表示.
    • 設定パラメータの項目名か,グループ名を指定する事で,現在の設定内容を表示することができる.
文法
sp_configure "パラメータ名" | "グループ"
    • パラメータ名はあいまい指定できる.
実行例
sp_configure "log"
  • 設定パラメータの値を設定する.
文法
sp_configure "パラメータ名",設定値
  • 設定パラメータをデフォルトに戻す
    • 設定されているパラメータを,サーバのデフォルト値に戻す.
文法
sp_configure "パラメータ名",0,"default"

4.設定ファイルの保存

  • sp_configureを実行すると,設定ファイル(サーバ名.cfg)ファイルは自動的にバックアップが行われて過去の設定状態も保存される.
  • 現在の設定ファイルを指定されたファイル名で保存する.
sp_configure "configuration file",0,write,"filename"
  • 指定されたファイルの文法などをチェックする.
sp_configure "configuration file",0,verify,"filename"
  • これを行うことで,バックアップ対象のディレクトリなどの転送して保存する事でインストールディレクトリの破損等にも対応できる.

5.代表的なパラメータの説明

  • total memory
    • ページ単位でSQL Serverが利用するメモリを指定する.
    • 何があっても,このメモリ以上の領域を消費しない.
  • housekeeper free write percent
    • ハウスキーピングタスクが使用する割合.
    • ハウスキーピングタスクとは,システムアイドル中にメモリ中のダーティページをディスクに書き出すなどを行う.
    • デフォルトは1で,無効にするには0を設定. 20を設定すると,20%となり,20%の負荷で作業を行う.
  • number of user connections
    • ユーザ接続数.
    • デフォルトは25.
    • 購入したライセンスによって決定するのが一般的.
    • インターネット系のサーバであれば,同時ユーザは100〜500程度で設定すればよいと考えられる.(その用途による)
  • number of open database
    • 同時にオープン可能なデータベース数.
    • デフォルト12.
    • master,sybsystemprocs,tempdb,等も含まれるので,システムで最低5〜7個必要.
    • 複数のデータベースを共存させる場合は増やす必要があるが,普通はデフォルトのままでよいと考えられる.
  • number of open indexex
    • 同時にオープン可能なインデックス数.
    • デフォルト500.
    • デフォルトのままでよいと考えられる.
  • number of open objects
    • 同時にオープン可能なオブジェクト(テーブル)数.
    • デフォルト500.
    • デフォルトのままでよいと考えられる.
  • number of locks
    • 使用可能なロックの数. 
    • デフォルトは5000.
    • デフォルトのままでよいと考えられる.
  • number of devices
    • 使用可能なデバイスの数を指定する.
    • デフォルトは10.
    • 絶対的に足りないので,最低100程度に増やしておく. 最大の256にしても,たいしたメモリは消費しない.
  • procedure cache percent
    • ストプロが使用するキャッシュが占めるメモリ中の割合を指定する. 
    • デフォルト20%.
    • ストプロの解釈済み情報が格納されるので,ストプロを多く使うシステムでは割合を増やしても良いかもしれない.
  • print recovery infomation
    • 異常終了後の再起動中に行われるリカバリ情報をエラーログファイルに書き出すか否かを設定する.
    • デフォルト0で書き出す場合は1.
    • 書き出すように,設定値を1に変更する.
  • recovery interval in minutes
    • リカバリの為に許容される最大時間を設定する.
    • デフォルトは5分.
    • サーバが,指定された時間内で修復できる件数を越えたトランザクションなどが発生した場合,チェックポイント処理にてメモリ中の内容をディスクに書き出す.
  • SQL Perfmon Integration
    • Windows系のみ.
    • パフォーマンスモニタで監視できるようにするか設定する.
    • デフォルトは1で監視する.
    • 監視しないようにするには0.
    • 稼働して安定期に入るまでのしばらくは,監視できるように設定しておいたほうが良い.
  • print deadlock information


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