Sybaseで明示的なCommitにする

０．改訂履歴

• 2002.08.29　新規作成

１．はじめに

　このドキュメントでは，暗黙のCommitと明示的なCommitについて説明する．

２．SybaseとOracleとSQL92

• SQL92とOracleでは，明示的なCommitを要求する．
• Sybaseは，暗黙のCommitとなる．　たぶん，Microsoft SQL Serverも暗黙である．

３．暗黙のCommitを再現する

• テスト用のテーブルを作成する．

1> create table ANMOKU ( AA char(5) )
2> go
1>

• "iBook"というデータをINSERTしてみる．

1> insert into ANMOKU (AA) values("iBook")
2> go
(1 row affected)
1>

• "PB-G4"というデータにアップデートしてみる．

1> update ANMOKU set AA = "PB-G4"      
2> go
(1 row affected)
1>

• ロールバックしてみる．

1> rollback
2> go
1> 

• rollbackしたので，更新前の状態に戻っていると考えられる．
• では，データを確認する．

1> select * from ANMOKU
2> go
 AA    
 ----- 
 PB-G4 

(1 row affected)
1> 

• データが更新されて，"PB-G4"になっている！

４．明示的Commitにする

• chainedオプションを設定して，明示的なCommitを要求する設定とする．

1> set chained on
2> go
1>

• データを"Duo"に変更してみる．

1> update ANMOKU set AA = "Duo"
2> go
(1 row affected)
1>

• ロールバックする．

1> rollback
2> go
1>

• データを確認する．

1> select * from ANMOKU
2> go
 AA    
 ----- 
 PB-G4 

(1 row affected)
1>

• "PB-G4"のままだった．よかった．
• 再度データを変更してみる．

1> update ANMOKU set AA = "Cube"
2> go
(1 row affected)
1>

• コミットして，直ぐにロールバックしてみる．

1> commit
2> rollback
3> go
1>

• データを確認する．

1> select * from ANMOKU
2> go
 AA    
 ----- 
 Cube  

(1 row affected)
1>

• 今度は更新されました．