dbcc traceonを使う 基礎
0.改訂履歴
- 2003.05.08 新規作成
1.はじめに
このドキュメントでは,Sybase ASEにて,dbcc traceの使い方について説明する.
2.基本的な動作
- dbcc traceは,traceonとtraceoffを組み合わせて使う.
dbcc traceon|traceoff(n1,n2,n3)
|
- 1回の実行でフラグを複数設定することが可能.
- dbcc traceのコマンドは,errorlogファイルに書き出される.
- 試しにonとoffを実行する.
1> dbcc traceon(3604) 2> go DBCC の実行が完了しました。DBCC がエラー・メッセージを表示した場合、 システム管理者 (SA)の権限を持つユーザに連絡しください。 1> dbcc traceoff(3604) 2> go DBCC の実行が完了しました。DBCC がエラー・メッセージを表示した場合、 システム管理者 (SA)の権限を持つユーザに連絡しください。 1> |
- エラーログの内容も確認してみる
[sybase@sybase log]$ tail errorlog path=0x4a52d8d8 pathtype=sclause method=NESTED ITERATION outerrows=1 rows=59 joinsel=1.000000 cpages=1 prefetch=N iosize=2 replace=LRU lp=1 pp=1 corder=1 WORK PLAN (total cost = 80, order by cost = 0) varno=0 (sysobjects) indexid=0 () path=0x4a52d8d8 pathtype=sclause method=NESTED ITERATION outerrows=1 rows=59 joinsel=1.000000 cpages=4 prefetch=N iosize=2 replace=LRU lp=4 pp=4 corder=0 00:2003/05/08 20:44:58.41 server DBCC TRACEON 3604, SPID 15 00:2003/05/08 20:46:01.76 server DBCC TRACEOFF 3604, SPID 15 [sybase@sybase log]$ |
- traceOnし,使わなくなったらtraceOffする.
- これを忘れると,とんでもないことになる.
3.トレースの出力先の変更
- dbcc traceの結果が出力される先を,クライアントにするかerrerlogファイルに書き出すかを設定できる.
flag | 説明 |
---|---|
3604
|
トレースの出力結果を,クライアントに出す. |
3605
|
トレースの出力結果を,サーバ上(errorlog)にする. |
- 3605に設定した後,errorlogファイルが増大するので気を付ける.
- errorlogファイルは,ASEを停止しないと削除できない.
4.その他のフラグ
- SQL Server 11.0.3では,次のフラグが有効である.
flag | 説明 |
---|---|
302
|
|
310
|
|
317
|
|
- 少なくとも,ASE12.0以降は,次のフラグが有効である.
flag | 説明 |
---|---|
11201
|
クライアントの接続・切断・アテンションイベント. |
11202
|
クライアントの言語やカーソル等. |
11203
|
RPCイベント. |
11204
|
クライアントに送信される全てのメッセージ. |
11205
|
リモートサーバとの全てのメッセージ. |
11206
|
使ってない. |
11207
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textとimage型処理のログ. |