Sybase System Database
0.更新履歴
- 2001.02.27 新規作成
1.はじめに
このドキュメントは,Sybaseのシステムデータベースについて記述するものである.
2.システムデータベースとその役割
データベース | 説明 |
---|---|
master | 全てのデータベース(デバイス)に関する情報を格納している. |
sybsystemprocs | Sybaseが提供するシステムプロシージャが格納される. |
model |
ユーザデータベース作成用のテンプレートとして使われる. つまり,新しくデータベースを作成する際には,このデータベースが使われるので,ストアドプロシージャなどをこれに追加しておけば,新たに作成されるデータベースに自動的に追加されることになる. |
tempdb | 一時的な作業領域として使用される. |
sybsecurity | オプションのデータベースであり,Adaptive Serverの監査システムを使用する場合にインストールされる. |
dbccdb |
システム管理者によるデータベースの一貫性チェックが並列処理によって可能になる. dbcc checkstorageによって実行. |
sybsyntax |
オプションのデータベースで,全てのTransact-SQL,システムプロシージャ,ユーティリティ,OpenClientルーチンの構文を格納する. sp_syntaxプロシージャを利用して,構文を見ることができる. sp syntax "text" |
pub2 pub3 |
オプションのデータベースで,Oracleのscott/tigerで扱えるサンプルのユーザデータベースであり,マニュアルに出てくる. 架空の書籍販売会社. |
psdemodb | サンプルデータベースで,NetImpact DynamoとInfoMakerのマニュアルで示されている例で使用されている. |
sybsyntaxをインストールする場合,UNIX,NTともにins_syn_sql.
pub2,pub3をインストールするには,UNIXの場合,installpubs2,installpubs3,NTの場合instpbs2,instpbs3を実行.