Sybaseのバックアップ〜デバイスのダンプ〜

Sybaseのバックアップ

〜デバイスのダンプ〜

０．更新履歴

2001.06.10　新規作成

１．はじめに

　このドキュメントでは，Sybaseのバックアップを行う．
　Sybaseでは，データベースのバックアップを行う際，データベースのダンプを行い，その結果ファイルをテープなどに保存する方法となる．
　sp_volchangedプロシージャを使うと，テープでバイスを制御できるようであるが，チェンジャ等に対応しているか良く分からないのと，テープ装置がテスト環境にないので今回は利用しない．

２．ダンプとそのタイミングについて

　データベースのダンプには，２種類ある．

トランザクションログのダンプ
データベースのダンプ

　ダンプの実行は，次のようなタイミングが推奨されている．

定期
- トランザクションログのダンプは，1時間〜30分に1回
- データベースダンプは，1日1回
非定期
- テーブルの追加・削除など
- インデックスの作成
  - インデックスの作成には時間がかかるため，安全性を考えると１テーブルに作成する事にデータベースダンプを行うことが望ましい．
    - トランザクションログには，「インデックスを作成した」という情報のみ作成されて，実際の動作について詳しく記録されていないため．
- 次のコマンドを実施したとき．
  - dump transaction with no_logの都度
  - dump transaction with truncate_onlyの都度
  - これらのコマンドは，バックアップを作成しないでログからトランザクションログを削除する．
- bcpやselect intoの後
  - これらはトランザクションログを記録しないため，コマンド実行直後にdump databaseを実行する．

　ということで，通常１日１回のフルダンプ，１時間に１回のトランザクションダンプを実施するようにする．

　また，バックアップはSybase Backup ServerがRPC接続で実施するため，Adaptive Serverが稼動している同じマシン上でBackup Serverが起動していなければならない．

３．ダンプ対象

　完全にデータベースを復旧する場合は，ユーザデータのみならずその他のシステムが用意しているデータベースのダンプも取っておく．

データベース	目的
master	システムテーブルが格納されている．
model	初期データベースのモデルになるデータベース．
sybsystemprocs	システムプロシージャが保存されている．
ユーザDB	ユーザのシステムが保存されている．

　masterとmodelデータベースは，同じデバイス上にシステムテーブルとトランザクションログ上にあるので，それらを別々にバックアップすることはできない．

　　dump transactionをtruncate_onlyオプションを指定して実行し，データベースのトランザクションを削除したあとでデータベースをダンプする．

　masterデバイスを，dump transactionする場合，シングルユーザモードになる必要がある．

４．データベースのダンプ

user_dbデータベースのデータをダンプする．

1> dump database user_db to "e:\sybase_dev\dump\user_db.dmp"
2> go
Backup Server のセッション ID は、28 です。Backup Server
からの何らかのボリューム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・ストアド・プロシージャを


実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db.dmp を作成します。
Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db011560FFFE' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：314 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：484 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：656 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：826 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：998 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1168 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1340 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1510 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1682 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1852 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2036 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2206 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2378 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2548 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2694 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 1 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 2 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2702 キロバイトが DUMP されました。
Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース user_db)
1> !!dir e:\sybase_dev\dump
[sh:dir e:\sybase_dev\dump]
 ドライブ E のボリューム ラベルがありません。

 ボリューム シリアル番号は 446D-DCE9 です


 e:\sybase_dev\dump のディレクトリ


2001/06/05  18:12       <DIR>          .
2001/06/05  18:12       <DIR>          ..
2001/06/05  17:40               20,480 tran.dmp
2001/06/05  18:12            2,777,088 user_db.dmp
               2 個のファイル           2,797,568 バイト

               2 個のディレクトリ     473,882,624 バイトの空き領域

1>

もともと，このuser_dbは，２つのデバイスファイルから構成されていたが，この出力結果は１つのダンプファイルにまとめられている．
以下にこの構成を示す．

また．ダンプ先を複数のダンプファイルに分割する事ができる．
次の例では，user_db01.dmp〜user_db06.dmpとして，同じuser_dbをダンプしている．

1> dump database user_db
2>   to   "e:\sybase_dev\dump\user_db01.dmp"
3>   stripe on "e:\sybase_dev\dump\user_db02.dmp"
4>   stripe on "e:\sybase_dev\dump\user_db03.dmp"
5>   stripe on "e:\sybase_dev\dump\user_db04.dmp"
6>   stripe on "e:\sybase_dev\dump\user_db05.dmp"
7>   stripe on "e:\sybase_dev\dump\user_db06.dmp"
8> go
Backup Server のセッション ID は、32 です。Backup Server
からの何らかのボリューム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・ストアド・プロシージャを


実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db01.dmp を作成します。
Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db02.dmp を作成します。
Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db03.dmp を作成します。
Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db04.dmp を作成します。
Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db05.dmp を作成します。
Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\user_db06.dmp を作成します。
Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db0115610292' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db01.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db0115610292' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db02.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db0115610292' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db03.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db0115610292' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db04.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db0115610292' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db05.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db0115610292' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\user_db06.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：64 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：102 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：152 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：200 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：274 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：466 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：620 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：676 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：834 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：886 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1040 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1050 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1206 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1256 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1260 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1416 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1572 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1626 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1788 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1840 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1994 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2054 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2208 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2364 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2376 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2424 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2430 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2450 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2602 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2758 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2784 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 1 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 2 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2812 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース user_db)
1> !!dir e:\sybase_dev\dump
[sh:dir e:\sybase_dev\dump]
 ドライブ E のボリューム ラベルがありません。

 ボリューム シリアル番号は 446D-DCE9 です


 e:\sybase_dev\dump のディレクトリ


2001/06/05  18:22       <DIR>          .
2001/06/05  18:22       <DIR>          ..
2001/06/05  17:40               20,480 tran.dmp
2001/06/05  18:12            2,777,088 user_db.dmp
2001/06/05  18:23            2,156,544 user_db01.dmp
2001/06/05  18:23              473,088 user_db02.dmp
2001/06/05  18:23               81,920 user_db03.dmp
2001/06/05  18:23               73,728 user_db04.dmp
2001/06/05  18:23               83,968 user_db05.dmp
2001/06/05  18:23               71,680 user_db06.dmp
               8 個のファイル           5,738,496 バイト

               2 個のディレクトリ     470,929,408 バイトの空き領域

1>

大規模データベースの場合，ストライプ(複数のファイルにわける)した方が速いらしい．
データ量は，増えている．（user_db.dmpのサイズ　＜　user_db01.dmp〜user_db06.dmpの合計サイズ）
ストライプする時，Sybaseではファイルの順番を把握していないので，ファイル名で順番がわかるようにする．

４．トランザクションのダンプ

トランザクションのダンプを行う．
- この例では，データベースuser_dbのトランザクションログを，ドライブe:\に保存している．

1> dump transaction user_db to "e:\sybase_dev\dump\tran.dmp"
2> go
Msg 4208, Level 16, State 1:
Line 1:
trunc. log on chkpt.オプションが有効な間は、ダンプ・デバイスに
対するダンプ・トランザクションは実行できません。sp_dboption を


使用してこのオプションを無効にし、DUMP DATABASE を実行してから、

再実行してください。

1>

これは，データベースを作成した時点で，データベースオプションの設定を変更して，チェックポイント事にトランザクションログを切り捨てる設定を行っているからである．
よって，この設定をOFFにする．

1> sp_dboption "user_db","trunc log on chkpt",false
2> go
'user_db' データベースに対してデータベース・オプション 'trunc log on
 chkpt' が OFF になりました。

変更されたデータベースで CHECKPOINT コマンドを実行してください。

(return status = 0)
1> checkpoint
2> go

指示されたとおり，手動のcheckpointとデータベースダンプを行う．

1> dump database user_db
2>   to  "e:\sybase_dev\dump\temp.dmp"
3> go
Backup Server のセッション ID は、18 です。Backup Server
からの何らかのボリューム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・ス
トアド・プロシ実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db011560F85C' セクション番号

 0001 はディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\1.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：314 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：484 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：656 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：826 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：998 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1168 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1340 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1510 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1682 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：1852 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2036 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2206 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2378 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2548 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2694 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 1 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 2 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：2702 キロバイトが DUMP されました。
Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース user_db)
1>

再度，トランザクションログのダンプを行う．

1> dump transaction user_db to "e:\sybase_dev\dump\tran.dmp"
2> go
Backup Server のセッション ID は、21 です。Backup Server
からの何らかのボリューム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・ス
トアド・プロシージャを実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\tran.dmp
 を作成します。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'user_db011560F8BE' セクション番号

 0001 はディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\tran.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：6 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース user_db：10 キロバイトが DUMP されました。
Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース user_db)
1>

こんどは実行できた．
ちょっとややこしくなっているが，データベースオプションでログを取らないようになっていたからである．

５．masterデータベースのダンプ

masterデータベースは，ログ領域が同じデバイスにあるので，truncate_onlyでトランザクションログを消した後にダンプする．

1> use master
2> go
1> dump transaction master with truncate_only
2> go
1> dump database master to "e:\sybase_dev\dump\master.dmp"
2> go
警告: master データベースをロードするには、SQL Server
をシングルユーザ・モードでの実行する必要があります。データベース・ダンプが複数

ボリュームを使う場合は、ボリューム変更を知らせるため別のSQL Server で 
sp_volchanged の実行が必要です。

Backup Server のセッション ID は、41 です。Backup Serverからの何らかのボリュー
ム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・ストアド・プロシージャを


実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\master.dmp
 を作成します。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'master011561051F ' セクション番号

 0001 はディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\master.dmp' 上にマウントされてい

ます。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース master：986 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース master：3240 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 1 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 2 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース master：3248 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース master)
1> !!dir e:\sybase_dev\dump
[sh:dir e:\sybase_dev\dump]
 ドライブ E のボリューム ラベルがありません。

 ボリューム シリアル番号は 446D-DCE9 です


 e:\sybase_dev\dump のディレクトリ


2001/06/05  18:33       <DIR>          .
2001/06/05  18:33       <DIR>          ..
2001/06/05  18:33            3,336,192 master.dmp
2001/06/05  17:40               20,480 tran.dmp
2001/06/05  18:12            2,777,088 user_db.dmp
2001/06/05  18:23            2,156,544 user_db01.dmp
2001/06/05  18:23              473,088 user_db02.dmp
2001/06/05  18:23               81,920 user_db03.dmp
2001/06/05  18:23               73,728 user_db04.dmp
2001/06/05  18:23               83,968 user_db05.dmp
2001/06/05  18:23               71,680 user_db06.dmp
               9 個のファイル           9,074,688 バイト

               2 個のディレクトリ     467,591,168 バイトの空き領域

1>

６．modelデータベースのダンプ

このデータベースもデバイスの特徴はmasterと同じため，動作は同様である．

1> use model
2> go
1> dump transaction model with truncate_only
2> go
1> dump database model to "e:\sybase_dev\dump\model.dmp"
2> go
Backup Server のセッション ID は、45 です。Backup Server
からの何らかのボリューム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・スト

アド・プロシージャを実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\model.dmp
 を作成します。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'model01156105FB  ' セクション番号

 0001 はディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\model.dmp' 上にマウントされてい

ます。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース model：262 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 1 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 2 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース model：266 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース model：270 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース model)
1> !!dir e:\sybase_dev\dump
[sh:dir e:\sybase_dev\dump]
 ドライブ E のボリューム ラベルがありません。

 ボリューム シリアル番号は 446D-DCE9 です


 e:\sybase_dev\dump のディレクトリ


2001/06/05  18:37       <DIR>          .
2001/06/05  18:37       <DIR>          ..
2001/06/05  18:33            3,336,192 master.dmp
2001/06/05  18:37              286,720 model.dmp
2001/06/05  17:40               20,480 tran.dmp
2001/06/05  18:12            2,777,088 user_db.dmp
2001/06/05  18:23            2,156,544 user_db01.dmp
2001/06/05  18:23              473,088 user_db02.dmp
2001/06/05  18:23               81,920 user_db03.dmp
2001/06/05  18:23               73,728 user_db04.dmp
2001/06/05  18:23               83,968 user_db05.dmp
2001/06/05  18:23               71,680 user_db06.dmp
              10 個のファイル           9,361,408 バイト

               2 個のディレクトリ     467,304,448 バイトの空き領域

1>

７．sybsystemprocsデータベースのダンプ

このデータベースも，masterと同じ方法．
ただし，dboptionで自動的に切り捨てられるようになっているため，トランザクションログのtruncate_onlyは必要ない．
- が，このサンプルでは実行してみている．が，影響はない模様．　というか，意味がないとも．．．

1> use sybsystemprocs
2> go
1> dump transaction sybsystemprocs with truncate_only
2> go
1> dump database model to "e:\sybase_dev\dump\sybsystemprocs.dmp"
2> go
Backup Server のセッション ID は、49 です。Backup Server
からの何らかのボリューム変更の要求を実行したあと、'sp_volchanged'システム・ストアド・プ

ロシージャを実行する際に、この値を使用します。

Backup Server: 4.41.1.1: 新しいディスク・ファイル e:\sybase_dev\dump\sybsystemprocs.dmp
を作成します。

Backup Server: 6.28.1.1: ダンプ・ファイル名 'model0115610797  ' セクション番号 0001 は
ディスク・ファイル 'e:\sybase_dev\dump\sybsystemprocs.dmp' 上にマウントされています。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース model：262 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 1 は完了しました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 2 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース model：266 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.43.1.1: ダンプ・フェーズ番号 3 は完了しました。

Backup Server: 4.58.1.1: データベース model：270 キロバイトが DUMP されました。

Backup Server: 3.42.1.1: DUMP は完了しました。(データベース model)
1> !!dir e:\sybase_dev\dump
[sh:dir e:\sybase_dev\dump]
 ドライブ E のボリューム ラベルがありません。

 ボリューム シリアル番号は 446D-DCE9 です


 e:\sybase_dev\dump のディレクトリ


2001/06/05  18:44       <DIR>          .
2001/06/05  18:44       <DIR>          ..
2001/06/05  18:33            3,336,192 master.dmp
2001/06/05  18:37              286,720 model.dmp
2001/06/05  18:44              286,720 sybsystemprocs.dmp
2001/06/05  17:40               20,480 tran.dmp
2001/06/05  18:12            2,777,088 user_db.dmp
2001/06/05  18:23            2,156,544 user_db01.dmp
2001/06/05  18:23              473,088 user_db02.dmp
2001/06/05  18:23               81,920 user_db03.dmp
2001/06/05  18:23               73,728 user_db04.dmp
2001/06/05  18:23               83,968 user_db05.dmp
2001/06/05  18:23               71,680 user_db06.dmp
              11 個のファイル           9,648,128 バイト

               2 個のディレクトリ     467,017,728 バイトの空き領域

1>

８．まとめ

　Sybaseで推奨されている1日に1回程度のフルダンプと1時間にトランザクションダンプを実行するためのコマンドを次にしめす．

データベースダンプのスクリプト

use master
go
dump transaction master with truncate_only
go
dump database master to "e:\sybase_dev\dump\master.dmp"
go

use model
go
dump transaction model with truncate_only
go
dump database model to "e:\sybase_dev\dump\model.dmp"
go

use sybsystemprocs
go
dump transaction sybsystemprocs with truncate_only
go
dump database model to "e:\sybase_dev\dump\sybsystemprocs.dmp"
go

use user_db 
go
dump transaction user_db with truncate_only
go
dump database user_db to "e:\sybase_dev\dump\user_db.dmp"
go

　この場合，各項目は次の様になる．

トランザクションダンプのスクリプト
use user_db go dump transaction user_db to "e:\sybase_dev\dump\tran.dmp" go

　masterデータベースに対してのトランザクションダンプはシングルユーザモードでのみ可能である．