ASE 12.5 for Windows版
〜Step 1 インストール前の設定など〜
0.更新履歴
- 2001.12.03 新規作成
- 2002.02.06 ドキュメントの分割と追記.
1.はじめに
このドキュメントでは,Windows2000に,WindowsNT版のAdaptive Server 12.5のインストールする方法と考慮点についてについて説明する.
2.インストール環境について
今回テストを行ったマシンは,次のようなものである.
- 256メモリ搭載
- 9GB HD
この手順書どおりに設定する場合は,次のような要件で足りる.
- 64MBメモリ
- 1GB HD
インストール後にタスクマネージャで何も設定していなければ,メモリは次のような使われ方をしている.

3.OS用アカウントの設定
ASEをインストールして稼動させるには,administrators権限が必要になるが,administratorユーザを使わずにインストールすることを推奨する.(システム管理者とデータベース管理者が別になることもあるため)
今回の手順では,sybase125ユーザアカウントを作成しておいて,それを使う事とする.
なお,OSのユーザアカウントとデータベースが管理するアカウントの関連付けは行わない.(統合ログオンとか,LDAP対応とか,その手の事も行わない)
4.環境変数についての補足
- Sybaseを使うユーザには,次のような環境変数が必要である.
環境変数 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
%SYBASE% | C:\SYBASE | SYBASEのホームディレクトリ. |
%SYBASE_ASE% | ASE-12_5 | ASE12.5用ディレクトリ. |
%SYBASE_EJB% | EJB-12_5 | EJB Server用のディレクトリ. |
%SYBASE_OCS% | OCS-12_5 | OpenClient用のディレクトリ. |
%SYBASE_SYSAM% | SYSAM-1_0 | ライセンス管理モジュール用. |
%SYBASE_FTS% | FTS-12_5 | FullText Searchコンポーネントへのパス. |
%PATH% |
%SYBASE%\% ASE-12_5%\bin |
プログラムへのパス. パスはインストールプロセス内で,以下の2つが設定される. %SYBASE%\%SYBASE_ASE%\bin %SYBASE%\%SYBASE_ASE%\dll |
%LANG% | japanese | デフォルトの言語について. |
%LM_LICENSE_FILE% | %SYBASE%\%SYBASE_SYSAM%\licenses | |
%DSLISTEN% | ||
%DSQUERY% | ||
%TEMP% | ||
%CLASSPATH% |
Adaptive Server plug-inのパスを指定する. %SYBASE%\ASEP\monclass.zip |
|
%INCLUDE% | OpenClientのincludeへのパスを指定する. | |
%LIB% | OpenClientのlibへのパスを指定する. |
- この環境変数は,システム環境変数として設定されているが,足りないものがあれば追加する.
今回のインストールでは,別売のEJB(Enterprise JavaBeans)機能を使わない. また,FTS(FullTextSearch)も使わない.
5.インストール環境の確認
- この手順書では,次のような要件を満たす設定としてインストールを行う.
- 要件
- Sybaseのモジュールは,Cドライブにインストールする.
- Monitor ServerおよびHistorical Serverもインストールする.
- MS Clusterは使わない.
- JavaやEJBオプションは購入していない.
- JDKはインストールしない.
- JDBC接続用として,jConenct5.xを使用する.
- 各種ライブラリは,必要最低限のものをインストールする.
- 言語は,英語(デフォルト)と日本語のみ.
- いらないものは,極力入れない.
- 他のバージョンのASEと共存させない.
- 要件