ASE 12.5 for Linux Install
〜Step 1 インストール環境について〜
0.更新履歴
- 2002.01.30 新規作成
1.はじめに
このドキュメントでは,RedHat Linux 7.2に,Sybase Adaptive Server Enterprisee 12.5 for Linuxをインストールする手順を示すものである.
ここでは,このインストールを行ったサーバの環境について説明する. なお,ここに示した環境を誰かが推奨するわけではなく,ただ単に「この環境で動いた」だけである.
2.OSについて
OSは,RedHat Linux 7.2を使っており,次のような環境である.
[root@gx150 root]# uname -a Linux gx150 2.4.7-10 #1 Thu Sep 6 17:27:27 EDT 2001 i686 unknown [root@gx150 root]# |
インストール時に特別なパッケージは必要ないが,Sybaseのインストーラ(Studio Installer)がGUIのため,X Windowシステムをインストールする必要がある.
なお,この環境構築のためインストール時に選択したものは次のとおりである.
- 旧X Windowシステム
- X Windowシステム
- GNOME
- ネットワークサポート
また,言語環境はjapaneseとしてインストールしてある.
3.リソースについて
今回利用したマシンのリソースは,9GB HDの256MBメモリである.
ディスク容量について,パッケージを展開しただけの状態での使用容量は,次のとおりである.
[root@gx150 /]# du -s -k /opt/sybase-12.5 375408 /opt/sybase-12.5 [root@gx150 /]# |
約367MB必要で,この上でデータベース用のデバイスを作成するために,別に1GB〜2GB程度の空きディスクが用意できていればよい.
また,データベースダンプ(バックアップ)を保持するならば,さらにディスク上の空き容量が必要となるが,今回の初期インストールでは考えないことにする.
メモリ使用量についてて,Sybaseでは,上限として,OSに指定してある共有メモリ分しか利用しない.
初期状態だと,Sybaseは32MB程度の容量があればよい. しかし,他のアプリケーションが共有メモリを利用している場合は,実利用メモリが少なくなるため,共有メモリを増やす必要がある.
この手順書では,共有メモリに64MBの領域を設定する事を前提として利用する.
※共有メモリは,設定上,実メモリ以上定義してもかまわない.
ネットワーク設定に関しては,固定IPアドレスを必要とする.
DHCPやネットワークカードが無い環境では,ダミーインタフェイスを作成して設定する必要があるが,今回はその手順については説明しない.
4.ユーザアカウントや初期ディレクトリについて
Sybaseのパッケージをインストールすると,次のように構成される.
項目 | 設定値 |
---|---|
ホームディレクトリ | /opt/sybase-12.5 |
ユーザアカウント | sybase(パスワードなし) |
グループ | sybase |
よって,アカウントやディレクトリを作成する必要はない.