OEMリポジトリの作成

０．更新履歴

• 2001.01.23　新規作成

１．はじめに

　このドキュメントは，Oracle Enterprise Manager用リポジトリの作成手順について記述するものである．

　OEMでアクセスして管理・設定する内容をOracle内に保存する領域やユーザアカウントなどを作成する事となる．

２．リポジトリの作成手順

• Enterprise Manager Configuration assistantを起動する．
  • Windowsの場合は，[Oracle - OraHome81]→[Enterprise Manager]内にある[Configuration Assistant]を選択する．
  • Solairsの場合はemca（というコマンドらしいが，ないのでわからん→カスタムインストールが必要？）

• [新規リポジトリの作成]を選択し[次へ]ボタンを押下する．

• DBA権限のあるユーザアカウントを指定し，データベースに接続する．
  • ここではSystemアカウントを使用している．
  • また，サービス名は，Net8で定義していればそのサービス名を利用しても良いが，OracleのマニュアルによるとIP:Port:SIDで指定したほうが良いとされている．
• データベースサーバ側で，Oracleとリスナーが稼動していることを確認する．
• [次へ]ボタンを押下する．

• リポジトリ管理者となるユーザアカウントを指定する．
  • ここで指定したユーザアカウントは，Oracle内に作成される．
  • リポジトリ管理者は，リポジトリのメンテナンス作業で利用される．
• [次へ]ボタンを押下する．

• リポジトリを格納するためのテーブルスペースを指定する．
  • この画面が出る場合は，デフォルトのoem_repository.dbfファイルがない場合．
  • oem_repository.dbfが存在する場合は，リストからテーブルスペースを選択する形式となる．
• [新規のOEM_REPOSITORY表領域の作成]を選択し，[次へ]ボタンを押下する．
  • OEMのリポジトリをSYSTEM，ROLLBACK ，TEMPORARYに作成してはいけない．
• [次へ]ボタンを押下する．

• サマリ画面が表示されるので，内容を確認する．
• 良ければ[完了]ボタンを押下する．

• リポジトリが作成するのを待つ．
• 終了したら，[詳細を表示]ボタンを押下し，実行内容を確かめる．
  • このウィザードでは成功・失敗にかかわらず終了する．
• [クローズ]ボタンを押下し，終了する．

３．リポジトリ作成の確認

　Oracleデータベース側で，OEMリポジトリが作成されているか確認する．

db1% ls -la
合計 749508
drwxr-x--x   2 oracle   other        512  1月 23日  17:51 .
drwxr-x--x   3 oracle   other        512  1月 16日  18:04 ..
-rw-r-----   1 oracle   other    1112064  1月 23日  17:53 control01.ctl
-rw-r-----   1 oracle   other    1112064  1月 23日  17:53 control02.ctl
-rw-r--r--   1 oracle   other    83888128  1月 23日  17:52 drsys01.dbf
-rw-r--r--   1 oracle   other    10487808  1月 23日  17:52 indx01.dbf
-rw-r-----   1 oracle   other    31461376  1月 23日  17:52 oem_repository.dbf
-rw-r--r--   1 oracle   other    49872896  1月 23日  17:52 rbs01.dbf
-rw-r-----   1 oracle   other     512512  1月 23日  17:52 redo01.log
-rw-r-----   1 oracle   other     512512  1月 23日  17:52 redo02.log
-rw-r--r--   1 oracle   other    183502848  1月 23日  17:52 system01.dbf
-rw-r--r--   1 oracle   other    10487808  1月 23日  17:52 temp01.dbf
-rw-r--r--   1 oracle   other    10487808  1月 23日  17:52 users01.dbf
db1%

４．初期化パラメータ（init.oraファイル）について

　OEMリポジトリを使用する場合は，init.oraの内容を最低限，次の様に設定する．
　この設定は，リポジトリの作成前・後にかかわらず設定可能である．

• sessions = 200
• open_cursors = 200
• db_block_buffers = 23040
• log_buffer = 524288
• sort_area_size = 262144
• sort_area_retailed_size = 262144
• shared_pool_reserved_size = 0
• db_block_lru_latches = 2