Oracle 7.3.x for Solaris
〜インストール後の処理〜
0.改定履歴
- 1997.07.11 初版
- 1997.07.29 binディレクトリの変更
- 1997.08.27 Oracle 7.2.xにも対応するように,違う部分を明示した.
1.インストール後の処理
Oracle Installerにて,必要なプロダクトを全部選択しただけではOracleは使えない.
このドキュメントでは,Oracle Installを使った後の処理を記述する.
2.ユーザの変更
この後の処理は,スーパユーザ(root)にて処理を行なうので,ログインをし直すか,suコマンドにてrootユーザになっておく.
3.ローカルbinディレクトリの作成
Oracleのデータベース管理者は,シェルスクリプトのoraenv(Cシェルの場合はcoraenv)を用いてユーザが共有できる環境を設定できる.
後の処理で,このoraenvなどのスクリプトを導入するのだが,これを入れるディレクトリを作成する必要が有る.
マニュアルによるとどこでも良いが,このドキュメントでは/oracle/binに作成することにする.
root@duo: mkdir /oracle/bin root@duo: |
4.root.shの実行
Oracle Installerを実行しているときに,しきりに「root.shを実行しなさい」と表示されていたと思う.
よって,ここではお望み通りにroot.shを実行する.
- root.shは,$ORACLE_HOME/orainst以下に入っているので,ディレクトリを移動する.
- Oracle 7.2.3の場合は,ORACLE_HOMEのディレクトリが異なるので注意する.
root@duo: cd $ORACLE_HOME/orainst root@duo: |
- root.shを実行する.
root@duo: sh ./root.sh |
- すると,次のように表示される.
Running ORACLE7 root.sh script... The following environment variables are set as: |
- 設定した環境が正しければyを入力する. ここで表示されているのは,rootユーザの環境変数で設定してある値である. よって,もし違う場合は,ここでNをおしてroot.shを終了し,あたらに環境変数を設定し直す.
Are these settings correct (Y/N)? [Y]: y Enter the full pathname of the local bin directory [/opt/bin]: |
- ここでは,ローカルbinのディレクトリを設定する. この資料では,先ほど作成した,$ORACLE_HOME/bin(実体は/oracle/bin)にするので,"/oracle/bin"を入力する.
Enter the full pathname of the local bin directory [/opt/bin]: /oracle/bin |
Checking for "oracle" user id... ORACLE_HOME does not match the home directory for oracle. Okay to continue? [N]: y |
- 環境変数のORACLE_HOMEと,oracleユーザをホームディレクトリが異なると警告している. Oracle 7.3と7.2では大きくディレクトリ構成が変更になったらしい.良ければyを押せばよいので,yを押す.
Please raise the ORACLE owner's ulimit as per the IUG. Leaving common section of ORACLE7 root.sh. ======================================================== Running Oracle WebServer root install Information: Listening on port nnnn http://hostname.domainname.co.jp:nnnn/ows-abin/register You will be asked to authenticate yourself. Please ======================================================== root@duo: |
- ここでは,追加メッセージを表示している.nnnnで示された部分は,Oracle
Web Serverが必要とするポート番号である. また,ppppで示された部分は,Oracle
Web ServerのプロセスIDである.
- Oracle Web Serverは,Oracle 7.3以降に追加され,自動的に導入される物なので,Oracle 7.2.3では,この部分の記述は無い.
- ここでは,表記されているURLに対して接続し,ユーザID“admin”,及びパスワード(パスワードはOracle Installer使用時に設定済)によって接続してレジストするよう記述されている.
5.Oracle Web Serverが不要なとき
root.shを実行した後,Oracle Web Serverは勝手に起動する. これが不要な場合には,次の手順で終了させればよい.
- 前述のroot.shを実行したときにメッセージ中にあったプロセスID(ppppで記述)をkillする.
- psコマンドでOracle Web Serverを探し出して,killする.
root@duo: ps -ef | grep ora root 5235 5156 0 16:45:49 pts/3 0:00 grep ora root@duo: kill 5205 |
- 上記の場合,orawebというプロセスが,maid.SunOS5.4.releaseというプロセスの親なので,親プロセスをkillしている.