Oracle 7.3.4 Net Easy Configuration
0.改定履歴
- 1999.02.23 初版
1.はじめに
このドキュメントは,Oracle7.3.4環境にて,データベースにSQL*Netで接続する為の手順である.
なお,Oracle7.3.4用のSQL*Net Configurationを使っている.
UNIXの場合だと,SQL*Netの接続のためにtnsnames.oraを編集していたと思うが,このSQL*Net Configurationツールを使うことで,GUIで簡単に設定することができる.
なお,SQL*Net Configurationで設定できる接続先は,15個までという制限がある. よって,15を越える設定をしたい場合には,手でtnsnames.oraファイルを編集する必要がある.
2.設定手順

- "SQL Net Easy Configuration"を起動する.

- [データベース別名追加]を選択して[OK]ボタンを押す.

- [データベース別名]を入力する.
- このデータベース別名は,プロジェクト毎に統一しておけばよい.
- また,ここで定義した"データベース別名"は,たとえばSQL Plusで接続する際の"ホスト文字列"となる.

- 使用プロトコルは[TCP/IP]を選択する.
- Oracleをセットアップしたサーバ上だと,もう1つ選択肢が表示される.
- それはBequeath Protocolといい,ローカル接続するときのみ利用できる.

- [TCP/Pのホスト名]にOracleが稼働しているサーバのIPアドレスを入力する.
- [データベースインスタンス]に,SID(Oracle WGSの場合はデフォルトORCL)を入力する.

- 確認のメッセージが表示されるので,[はい]を選択する.

- 最初の画面に戻るので,終了する際には[キャンセル]を押す.

- 何故かダイアログが[エラー情報]となっているが,問題ないので[OK]を押す.
3.接続テスト
SQL*Netの接続設定が出来たか否かを確認するために,SQL Plusを用いて接続テストを行なう.

- "SQL Plus"を起動する.

- テスト用のユーザで接続する.
- ユーザ名:scott
- パスワード:tiger
- ホスト文字列:Net Easy Configurationで設定した"データベース別名"を入力する.

- 接続OK.
4.トラブルシューティング
SQL Plusで接続した際に,次のようなエラーが出た場合.
エラー: ORA-12154: TNS: サービス名を解決できませんでした。 ユーザー名を入力してください。 |
tnsnames.oraの設定が正しく行なわれていない事が原因(サービス名を解決できない)であることがわかる.
よって,次の項目をチェックする.
- ホスト文字列(データベース別名)
- IPアドレス
- プロトコル
つまり,SQL*Net Easy Configurationにて,再度セットアップするか,あるいは定義情報を見ればよい.