sysおよびsystemユーザ
0.改定履歴
- 1997.09.02 初版
- 1997.10.02 川島さんからの情報追加
1.はじめに
このドキュメントでは,Oracleを管理する為に必要なアカウントであるsysとsystemについて簡単に説明する.
2.sysおよびsystem
OracleのインストーラにてCreate DB Objectsを行なった場合に作成されるユーザで,DBA権限を持っている.
どちらも同じような権限のようであるが,次のようにして使い分けされるようである.
- sysユーザ
- インストール作業,およびインストール内容の変更を行なうアカウント.
- systemユーザ
- データベース管理者として作業を行なう際に使用するアカウント.
3.デフォルトのパスワード
sysおよびsystemにはデフォルトのパスワードが付けられるとマニュアルには記述してある. しかし,Oracle7.2.xやOracle7.3.xではインストール中にパスワードを指定するので,これは古い物であると思われる.
Oracle 7.2 Workgroup Serverのインストールでは,sysユーザのパスワードは入力する事がないので,このデフォルトが使われているかもしれない.
- sysユーザ
- change_on_install
- systemユーザ
- manager
4.川島さんからの情報
ユーザsysとユーザsystemの違い。
どちらもDBA権限を持ち、ORACLEの管理を行うユーザですが、sysユーザはディクショナリの所有者になっています。sysの権限は広いので、誤操作をしたときの被害も大きいものとなります。ですから、通常の管理業務ではsystemユーザで行うべきで、sys権限が必要な作業はほとんどありません。
(「Oracle 実践Q&A」 より ソフト・リサーチ・センター)
ということですが、DBを溝築する際、いろんなカタログをインストールする時、sysユーザで行う必要があるようです。つまり、ディクショナに対して作業が行われるためです。いろんなカタログとは、catlog.sql、catproc.sql等の事です。
参考文献
- Oracle7 for FUJITSU UXP/DS インストレーションガイド リリース7.3.2
- 製品番号A45771-1
- NetNews
- 川島さん(xxxxシステムセンター)からの情報