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生成AIで歌わせてみている件の考察

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雑記
ブロガー : 
ujpblog 2023/12/13 10:52
 子供の頃,百均のダイソーって無店舗販売で.不定期?定期的?にパークレーンというボーリング場の一角,普段は卓球台が何台か置いてある場所で期間限定の市場が開かれていた.
 記憶の中では,確か倒産流れ品のようなものを扱っている感じだったので安いというよりも他で売ってない変なものを扱っているので,新聞折り込み広告を見て何があるのか楽しみだった.今でいうドン・キホーテの店舗で探索する感じかな.
 そうしてダイソーの店舗で見つけて親に買ってもらったものにテレビアニメの曲がたくさん入ったカセットテープ集というのがあった.宇宙戦艦ヤマトとかガンダムもギリあったかなという時代.
 カセットテープ3本か5本の中に,テレビアニメの主題歌やエンディング曲ばかりが収録されたもので今でいうオムニバスで,値段は覚えてないけど1000円程度じゃなかろうか.
 買ってもらって嬉しくて,家に帰って早速カセットプレイヤーで聞いてみると,なんだか違う.どれもこれも歌っている人が知らな人だらけだった.

 幼すぎたから著作権なんて知らないのだけど,なんだかダイソーは安物売りという印象もあってニセモノをつかまされたんだななんて非常に残念に思ったことがある.そんな原体験があったから「浪花節だよ人生は」が流行った時,細川たかし意外ニセモノに思えたしそれ以外で歌っている人に対して嫌悪感さえあった.その後,もっと大人になってから細川たかし自体が二番煎じだったと知ったのだけど.

 で,現代に戻って.Youtubeには「2時間ノンストップ」「作業用」「2023年ヒット曲集」などのタイトルで,映像を見るのではなくBGMで流すことを目的とした動画がたくさんアップロードされていて重宝して聞いているのだけど,たまに何か声がちょっと違うことがある.
 全然違うのではなく,声も似ているのだけどなんかクセがちょっと違う時があるかなという違和感.もしかしてシングル版とアルバム版とライブ版とかのバリエーションとかで違うのかなと思ったりしたのだけど,どうも最近は生成AIも入っているようだ.

 先駆者的なYoutuberはカラオケで自分が歌った曲をアップロードして人気を得て行ったけど,ボーカロイド時代もあったけど,最近はアーティスト本人から学習した情報をもとに生成AIで歌唱部分を作成しているものも増えているそうだ.
 著作権上の実演家権分を得られるか否かまでは不明だけど,著作権侵害を回避しながらYoutubeで再生数をかせいで収益を上げることができるのではと考えてる.

 Youtube上には過去のテレビ番組や販売されていたビデオやDVDと思われる録画映像データをアップロードしたものがたくさんあるから,試しに自分もアップしたことがある.


 するとアップロードした途端に著作権侵害の申し立てが立て続けに通知が来ました.動画には音楽が含まれていて,その音楽の版権を持っている会社が申し立てをしたという内容なのだけど,リアルタイムなので人間じゃなくてコンピュータで自動的にチェックされている.
 仕組みを想像すると,楽曲には指紋(フィンガープリント)のような特徴点があるから,それが含まれているか否かを検査すれば良いだけのこと.

 つまりこれを逆に取れば,とても古いテレビ番組は録画状態も良くなくノイズもある著作権者が提供しているフィンガープリントと一致しづらいから同一性・類似性を検知されないのではないか.また,生成AIで作られた歌声も同じで,似ていてもビット列は違うから同一のものだとは認識されないので著作物としては別のものなのだろうなと推測.

 今年の夏,映画プロモーションのためにトム・クルーズが来日キャンセルになったことで話題になっていたけど,色々と先を行ってるアメリカでも同類の問題が出ている.

異例の「俳優スト」でハリウッド激震 何に抗議? 影響は?
https://forbesjapan.com/articles/detail/64620

引用:
全米脚本家組合(WGA)も5月にストに踏み切り、いまも続けている。両組合が訴えていることは主にふたつある。ひとつは、映画業界でAIの活用が広がるなか、契約でAIからの保護の強化を認めること。もうひとつは、テレビや映画のビジネスモデルが劇的に変わっているのを踏まえ、動画配信での作品使用に対する報酬を引き上げることだ。

 俳優の「型取り」だけ追えて仕舞えば,後はモーションアクターを使って映画は制作できてしまう状態にまでなっている.逆に日本では薬物犯罪で俳優が出演中の番組降板,放送取りやめ,配信中止などは年中あり,「生成AIで作られた存在しない人間を採用するメリット」もあるなんて言われている.

 最終的にどう落ち着いていくのかわからないけど,例えば「生成AIで音声作りました権」とかモーションアクター権とかも認められていくよう細分化されていくのだろうかね.

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