ゆうこりんもやっているFXですが，先週末，金融庁が証拠金倍率を規制するというニュースがでました．
　現在，FX業者は１２０社程度あるようで，テレビでよく見る「外為オンライン」や「クリック証券」等が（広告を打てる体力があるという意味で）大手というところでしょうか．

　FXとは，Foreign Exchangeの略で外国為替証拠金取引といいますが，構成している単語を辞書で調べると次の様な感じです．

為替・・・現金以外の方法によって、金銭を決済する方法の総称
証拠金・・・契約の成立・履行を確実にするために、当事者の一方が相手方に担保として提供する金銭。

　つまり，実際の取引より少ないお金を預けて，外貨の売買を行うもので，その差益を儲けるという事で，差金決済という取引が特徴です．　差金決済とは，証拠金（保証金）を業者に委託して指数等を利用して証拠金以上の金額を取引できる取引なんですね．

　株式と大きく違うのは，FXの場合は誰かが儲かったら誰かが損をしているという所です．ちなみに，株式は差金決済を認めていません．

　その証拠金の何倍までの取引ができるかを示すのが，証拠金倍率で，一般に「レバレッジ」と言われていますが，それが来年夏にも５０倍，２０１１年夏には２５倍まで規制されるという方針が出た訳です．
　レバレッジの最大は４００倍という業者があるという事ですが，これは１万円証拠金を入れて４００万円分の取引ができるという事です．

　金融庁も目的としては，リーマン・ショックをきっかけに広がった過度に投機的な取引を抑えるためとされていますが，もっぱら増えすぎたFX業者を淘汰する為だと中の人は言ってました．　もう既に生き残りをかけて動いている様です．

　システム屋として興味のあるのは２４時間取引をしているバックヤードの仕組みで，１２０社あっても実際に作っているのはフロントエンドだけのようで，取引情報はASP業者を使っている様です．
　有名どころでは，シンプレックス・テクノロジーでしょうか．

http://www.simplex-tech.co.jp/

　たぶんこの会社もそうでしょうけど，取引系は遅延0.0何秒でお詫びという世界ですから，大変なんだろうなぁと思います．