ある人の提案で会社でco.jpドメインを取った．co.jpは会社に１つなので，子会社名義だ．　そのドメインは仮想商店を作る計画で，いくつかの取引先を集めてショッピングモールを作った．　やはりインターネットなのでコンピュータに関わるものを多くそろえ，１つはOAリース会社がリースアップのMacintosh等を売ったりしていたが，私が担当したのは秋葉原にあるパーツショップのオンラインショップだ．
　オンラインショップといってもカート機能も何も無い．商品リストがでているだけ．お店がExcelで作成したプライスリストをVBAでHTML化するようなものを作った．購入希望者はmailtoタグか，掲載している番号に電話する，そんなのどかなものだ．これが1995年．

　「私が担当していた」といっても正式な担当ではない．業務外でアルバイトとして関わった．その秋葉原のパーツショップはtakashinの知り合いで，そこが試しに出してみないかとtakashinにそそのかされたのけれど，従業員は営業社長一人と電話番のアルバイトだけの小さな会社なのでHTMLなんて書けない．かといってそのco.jpプロジェクトに依頼すると「ホームページ」を作るのに「要見積もり」で青天井．たとえばデータをフロッピーディスクで郵送してアップロードに１万円，そんな感じなので，ライトな感じでやりたいと言う事で自分にまわって来たのだ．

　そして秋葉原のお店に行きデータを受け取り，自宅で土日でExcelマクロを作り，会社案内，地図等も含めて１０ページ程だったかのWebページを作った．スキャナを使ってロゴもPhotoshop 2.5で編集して作った．

　そして報酬としてポンと５万円もらった．サラリーマンで手取り17万円くらいだったころなので，好きな事をやって稼げた．衝撃的だった．

　そこでセンスがあれば後のIMJやオン・ザ・エッジになったのだろうけれど，そうはならなかった．田舎に転勤になりWeb制作の仕事も人に譲ったのだった．