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奈良の原

カテゴリ : 
人生 » 相続・土地売買
ブロガー : 
ujpblog 2024/4/29 1:27
 私が小学校高学年になる頃まで,春休み,夏休みになると,1週間ほどの短期間であるけど祖父母の家に預けられていた.当時は祖父母は現役で働いていて,家に隣接する田んぼや畑だけじゃなく山に入って材木の切り出しや傾斜地にある畑での収穫,先祖代々の墓参り・墓掃除をしていた.

 地名についている「奈良」は「草木を踏みならし平らに」した場所の事らしいが,高い山じゃ無いけど山の中にあって少なくとも平坦では無かったかな.かといって斜面でもないから,昔の基準だと奈良なのかも.

 山の中に傾斜地があってそこが竹林になっている.カミさんと結婚した後にも一緒に筍堀りに行ったことがあるし,コロナ禍前までは叔父とオカンが私のビートでゴールデンウィークになるとタケノコの収穫に行ってたのだけど,その場所がどうなっているか,気になったので見に行ってみた.


 まずこの場所.車が入れるのはここまでだった.元々は母が小学校5年生まで住んでいた家のあった場所で,川沿いにあったので水車屋をやっていて,その水車の跡がずっと残っていたのだけど,何も無いというかそもそも川がない.川があったところには重機が入った形跡があり,川は土管を通る暗渠化されている模様.

 そして歩いて進むと道が荒れ果ててた.車だと無理な感じ.覚えている風景と全く違う.人が入らなくなってから森に戻りつつある状態になっているのがショック.


 目印になる大豪邸のあった場所の横から入ってその奥に竹林があるのだけど,幼少の頃,まだ人が住んでいた大豪邸も無くなっているし,ガサゴソと音がするので見たら狸がこっちを向いて,目があって逃げていったし,そういえばこの山って熊は居ないのか? 何年か前に近くの山で狩りで間違って人を撃った事故があったのを急に思い出して怖くなって引き返した.
 手に持っているのは写真を撮るためのスマホだけだし,何かが襲ってきても抵抗手段がない...車に戻ったあと,オカンにそのことを話すと,やっぱり最低でもカマの1つくらいは持って入らないといけないそうだ.たけのこ狩りの時は何かしら道具を持っているからそれが武器になるのか.山初心者の失敗か.

 今調べたら,市内ではツキノワグマの目撃情報はあるようだけど,ちょっと遠い地域なので熊は居なさそう.ただし猪あたりは居てもおかしくないな.猪突猛進されたらiPhoneでは太刀打ちできない.


 そして竹林に向かう道の反対側を見ると,道路がすぐそこまで整備されている.この坂の下には元々は共同の「作業場」とされる公民館的な建物があって施錠もされておらず,山仕事で疲れた時にばーちゃんと一休みしたりしたことを思い出した.作業場の建物はすでに撤去されて何もない.


 振り返るとこの感じ.この道路は古い道で,右下にあるのは新しく整備されつつある道のよう.

 この道がつながったら,どこに行くのかGoogle Mapで調べてみたのだけど,斎場とゴミ処理施設だった.バブルの頃,ゴルフ場建設が持ち上がって,山も売れるかも知れないなという話が出ていたけど立ち消え.代わりに斎場とゴミ処理施設ができた..亡くなった祖父はその斎場で最後を迎えたいと言ってたけど,建設前だったのでその夢?叶わず.祖母の場合,一応県が違うので現住所の斎場になったのでウチの家族ではその斎場に行ったものはいない状態.持っていた土地の一部が買取になり,オカンがその売却益でバイクを買ったんだった.
 そしてゴミ処理施設は,老朽化のためこの春で役目を終えたそうです.

ーーー
 ネットで調べると,近年,この辺りで古墳が見つかりそれを主軸とした山の散策を進めた個人サイトが見つかるのですが,山間のこの消滅集落だけど,近くに山城もなかったのに庄屋並みに大きい家が何軒もあったことなどからあって興味深いのだけど何も文献がない模様. 古い山の状態を知っている叔父が言うには,我が家の先祖は落武者だったのではないか,とのことでした.何の落武者? 確かに倉庫に古い甲冑があったし.ロマンある説だね.誰もわからないけど.

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